184年の歴史を誇るキュナード・ライン14年ぶりの新客船「クイーン・アン」サウサンプトン市民と花火に見送られながらデビュークルーズへ出発
2024年5月9日
キュナードの旗を掲げる249隻目の客船となったクイーン・アンは午後9時過ぎに出港。サウサンプトンの街中や湾沿いの見晴らしの良い場所に何千人もの見物客が集まり、出港を見守りました。
クイーン・アンのデビュークルーズ(H411N)の詳細は以下の通りです。
1) 5月3日 サウサンプトンを出港
2) 5月4日 終日航海日(終日洋上)
3) 5月5日 ラ・コルーニャ(スペイン)
4) 5月6日 終日航海日(終日洋上)
5) 5月7日 リスボン(ポルトガル)
6) 5月8日 終日航海日(終日洋上)
7) 5月9日 終日航海日(終日洋上)
8) 5月10日 サウサンプトンへ帰港
名称について
キュナードがこれまで受け継いできた豊かな伝統や、王室とのつながり、長い年月を経て磨き上げられた今日の姿を祝して、クイーン・アン(英語名Queen Anne)という名称に決まりました。このことにより、過去1000年の間、それぞれの時代に君臨した女王の名称が付いた4隻が揃いました。
船スペック
◦ 全長 323m
◦ 総トン数 113,000トン
◦ 全高 64m(海上からの高さ)
◦ 全幅 35.6m
◦ 乗客定員 2,996人
◦ 乗組員数 1,225人
◦ 喫水 8.12m
◦ 最大速度 22ノット
(時速 40.7km)
初代船長について
クイーン・アンの処女航海を含む最初のシーズンの船長として、キュナード史上初の女性船長、インガー・クレイン・トーハウガが努めます。
トーハウガは、1997年にキュナードのヴィスタフィヨルドで二等航海士としてそのキャリアをスタートさせ2010年にクイーン・ヴィクトリアの船長に就任。フェロー諸島(デンマーク)出身で、クイーン・ヴィクトリア、そして近年ではクイーン・エリザベスの船長を歴任。クイーン・アンがデビューする2024年は、トーハウガにとって、キュナード入社25年の節目を迎える記念の年となります。
造船所について
フィンカンティエリ・マルゲーラ造船所で建造。フィンカンティエリ・グループはこれまで、クイーン・ヴィクトリア(2007年就航)とクイーン・エリザベス(2010年就航)の建造も手掛けています。
デザインについて
クイーン・アンのデザインは、キュナードの過去の歴史からインスパイアされた要素を取り入れながらも、新たな章を刻むために、各分野から才能を結集し、新しいビジョンを持って創り出されました。
クイーン・アンはキュナードの象徴的な船内空間を一新いたします。ダイニング、カルチャー、エンターテイメントなどに新しい体験を導入し、当社が誇るホワイトスター・サービスと共に比類ないクルーズ体験を提供いたします。ラグジュアリーの“伝統”と“現代”の架け橋となるクイーン・アンは、過去と現在の影響力のあるデザイン様式を取り入れた、キュナードの新たな装いをご提案いたします。世界的に著名なデザイナーとの協業により、新しい船旅のスタイルを提案する、特別感があり、細部まで心をこめたデザインを実現いたしました。内装は、時代を超えて受け継がれたキュナードの洗練された雰囲気をまといつつ、大胆な色調で、印象的な美しさを表現しました。
クイーン・アンのデザインチームは、リバプール大学(英国)が所蔵するキュナードのアーカイブから、設計図、素材、ファブリック、パターン、テクスチャーに関する豊富な歴史的資料や詳細を入手しました。過去のポスターや広告、カタログの表紙、キュナードの初期の装飾が施された船の図面など、あらゆるものを参考にし、洋上で体験できる最高のホスピタリティーにふさわしいコンセプトを実現しました。