キュナード

著者

ノルウェークルーズのベストシーズン

ノルウェークルーズのベストシーズンは、気候が穏やかで、さまざまな観光名所が営業している春、夏、秋です。

The village of Olden, Norway, found at the end of Innvikfjorden

ノルウェーのフィヨルドのクルーズ日程

キュナードの客船は、早ければ4月、遅ければ11月を始めに、理想的なクルーズシーズンをノルウェーで過ごします。フラッグシップ船であるクイーン・メリー 2、新造船のクイーン・アンは数々のフィヨルドクルーズをご提供いたします。また、人気のクイーン・ヴィクトリアが訪れる場合もあります。

春にフィヨルドを訪れると、雪の残る山頂などの冬の名残と季節の花の咲き始めを目にすることができ、素晴らしい景色と写真撮影をお楽しみいただけます。夏は天気が最高ですが、ピークシーズンなので混み合う可能性があります。対照的に、秋には紅葉の金色とオレンジにフィヨルドが覆われます。ただし、天気は雨が多い傾向があります。

ノルウェークルーズは、期間やクルーズ日程によってさまざまです。南西にある人気フィヨルドを訪れる1週間の船旅や、北極圏にまで行くもう少し長いクルーズ、そしてニューヨーク発または着の大西洋横断を含めたクルーズをご用意しております。初めてクルーズに乗船される方は、2日間の航海日中に寄港日が4回ある1週間のクルーズ日程がおすすめです。フィヨルドの村や沿岸の街をいくつか訪れながら、初めての船旅をバランス良くお楽しみください。

Snowy Narvik in Norway

ノルウェーのフィヨルドの天気

北海に近接しているため、ノルウェーの天気は変わりやすいです。ノルウェー人は1日に複数の季節を体験する、というジョークが有名です。フィヨルドはノルウェー西部に位置しているため、天気は北大西洋海流の影響を大きく受けます。そのため、冬は穏やかで、夏は涼しく、頻繁に雨が降ります。これが、有名なフィヨルドの美しい緑の理由です。

 

フィヨルド自体に独自の微気候があるため、海岸部は温暖で山岳地帯になると涼しくなることもあります。通常の気温は、春(3月~5月)は2°C~12°C、夏(6月~8月)は12°C~20°C、秋(9月~11月)は8°C~15°Cです。クルーズでは毎朝、船長が天気をお知らせします。また、客室のテレビや船内新聞でもご覧いただけます。さまざまな天気に対応できるよう重ね着ができる服、さらにトレイルへのお出かけを計画されている場合は防水ジャケットとハイキングブーツをお持ちください。



一部のクルーズ日程では、西海岸の北端、北極圏に入りノールカップまで訪れます。ここの冬は気温が氷点下となり、非常に寒いため、クルーズ船が冬に訪れることはめったにありません。夏は短くて比較的涼しく、白夜になります。これは、太陽が沈まないことで、最北の地で夏の間に起こります。晩秋のクルーズではオーロラを眺める絶好の機会に恵まれます。気温は、ナルヴィク港では-1°C(30°F)、ノールカップ港では-3°C(26°F)まで下がります。

ノルウェーのフィヨルドの野生動物

ノルウェー西部は温暖な気候と海流に恵まれているため、フィヨルドクルーズは野生動物を観察する方には最高です。渡り鳥が帰ってくるほか、この地を訪れる海の生き物もいるため、春がおそらく最も多くの動物を見ることができる季節です。

海では、波に浮かぶラッコを見ることができます。水面下では、産卵のために淡水から海水に移動するサーモンが夏の終わりから秋の始めにかけて現れます。夏には、フィヨルドの中で、珍しいザトウクジラやシャチ、ミンククジラの姿を観察できます。よく見られるのは、イルカ、ネズミイルカ、アザラシです。

陸では、フィヨルドを囲む森で、アカシカ、ヘラジカ、ユキウサギ、オオヤマネコなどさまざまな種類の動物が発見できます。フィヨルド周辺の森林をハイキングする際にはトナカイにも出会えますが、より北の地域にいくほどこの回数が増えます。また、北部では、運が良ければホッキョクギツネを見られるかもしれません。

おそらく最も印象的なのは、鳥でしょう。多くのバードウオッチャーの方が、目当ての鳥を見るためにフィヨルドを訪れます。双眼鏡(Q1またはQ2のクイーンズ・グリル・スイートにご滞在の場合は、お部屋にご用意した双眼鏡をご利用ください)を忘れずにお持ちください。希少な鳥を見つけるチャンスです。一番人気があるのは、オジロワシです。最大2.4mにもなる翼幅が印象的なこの鳥は、なかなか見ることができませんが、現れればすぐにわかります。次に、ツノメドリです。現地ガイドはツノメドリの巣がどこにあるかを知っているため、見る機会があるでしょう。ホンケワタガモ、シロカツオドリ、オオトウゾクカモメ、ミツユビカモメ、オオハシウミガラス、ミヤコドリ、アビなどはよく見られます。これらの鳥の多くは渡り鳥であるため、冬に向けてこの地を離れる秋と、戻ってくる春が観察には最も良い季節です。

The Northern Lights light the skies in Norway

オーロラ観察のベストシーズン

オーロラを見るチャンスが最も多いのは、春の初めと秋です。1月には比較的頻繁に見ることができますが、雪雲があるため、観察が難しくなります。秋は気温も温暖で、雲のリスクも低くなります。キュナードのオーロラクルーズのほとんどは、この時期に北極圏に航海し、船上で現地のエキスパートからのアドバイスやガイダンスを提供しています。オーロラが見えたらすぐにデッキに出て、この現象を観察し、その仕組みを学んでください。もちろん、どんなに計画を立てても、見られるかどうかは天候や運に左右されます。