インタビュー

デイム・ザンドラ・ローズ

デイム・ザンドラ・ローズは、2016年に初の「ファッション・ウィーク・アット・シー」テーマクルーズを開催しました。業界の象徴的デザイナーである彼女が、ファッション業界、クルーズのためのファッション、そして彼女自身のクリスマスプランについてキュナードに語ってくれました。

5分 15 Feb 2022

キュナード

著者

ケントで少女時代を過ごしたあなたにとって、ファッションやデザインとはどういう意味合いを持っていますか？

幼い頃、私は母を通してファッションを学びました。

母はパリのザ・ハウス・ワースでフィッターをしていた魅惑的な女性でした。私はいつも母の多彩な帽子やアクセサリーにいつも畏敬の念と恥ずかしい思いを抱いていました。

ケントは私の若い頃の芸術的な感覚に大きな影響を与えました。私はよくメドウェーの風景を絵に描いていました。

キュナードでの船旅で、一番楽しかった思い出は何ですか？

2016年にキュナードのクルーズで出会った人たちは、とても素敵な思い出をくれました。今でもその時の多くの方と連絡を取り合ったり、しばしばお茶に招待して近況を話したりしています。船上にはこのような精神とエネルギーが溢れていて、本当に特別なものです。

Dame Zandra Rhodes' catwalk show Transatlantic Dreams on board Cunard's Queen Mary 2 (2016)

新型コロナウイルス感染症以降、英国のファッション産業はどのようになると思いますか？

業界はテクノロジーによってさらに前に進んでいくものと思います。将来的にはブランド同士のコラボレーションが盛んになるでしょう。そして、すでにメンズとレディースのファッションが融合してユニセックスなベースが増えているのが見て取れるように、ファッション・ウィークもさらに包括的なものになっていくと思います。

キュナードに乗船する際、荷造りにおすすめのものはありますか？

もちろん、スワロフスキーのクリスタルが手縫いで付けられているザンドラ・ローズのスクリーンプリントのドレスよ。
そして大きな麦わら帽子。『The Real Marigold Hotel（ザ・リアル・マリゴールド・ホテル）』で私がかぶっていたような帽子です。日よけにうってつけです。ただ、強い海風で吹き飛ばされないように気を付けてくださいね。
プリーツパンツを1本。ドレスアップするにもドレスダウンするにも便利な一着です。
カフタン。プールサイドで羽織ったり、ジュエリーを付ければランチのドレスアップにも。
シルクシフォンのプリントスカーフ。サロンとしても、羽織ものとしても、ヘアターバンとしても利用できます。

Dame Zandra Rhodes' Karismatisk collection with Ikea

ヴァレンティノ、Topshop（トップショップ）、Mac（マック）コスメティックとコラボレーションされ、ザンドラ・ローズ x IKEA（イケア）のコレクションもいよいよ始まりますね。次はどなたとコラボレーションをしたいですか？

IKEA（イケア）とのコラボレーションは私の夢でした。私のキャリアの原型にはいつもテキスタイルとインテリアがあるため、一周してルーツに戻ってきたのです。IKEA（イケア）の素晴らしいチームと仕事をして、Karismatisk（カリスマティスク）コレクションを制作できたのはとても幸運でした。このコレクションは2021年9月から店舗で販売する予定です。次はヘアブランドとコラボしたいと思っています。ピンクのヘアカラーはどうでしょう？

残念なことに、あなたのパートナーのサラーが2019年に亡くなりました。長年の中で、サラーとの関係があなたの仕事にインスピレーションを与えたことはありましたか？

サラーは、私と同じように仕事中毒でした。私たちは、お互いにエネルギーを与えあって進んできました。カリフォルニアのビーチサイドにある私たちの家のオフィスで、朝まで仕事をしていたことがよくありました。彼は私の伴侶であり、私のことや仕事の価値観を理解してくれました。

サラーを通じて、メキシコの一流の建築家、リカルド・レゴレッタに出会い、ロンドンにファッション＆テキスタイル博物館を共同設立しました。

ファッション業界で、私たちが注目すべき期待の星はいますか？

ナビル・ナヤルです。

私の素晴らしい友であるベルヴィル・サスーンのデイビッド・サスーンの元で働いています。ナビルが作るプリーツの作品は最高に豪華です（クルーズに最適）。本当にロマンティックでフェミニン、そして歴史を感じさせます。

New York

ニューヨークへの愛を頻繁に話されていますね。現地を訪れたときの、平均的な1日の過ごし方を教えてください。

まず、いつもフォーシーズンズで朝食を取ります。次に、パーク・アベニューに花を見に行きます。その後、メトロポリタン博物館に立ち寄ります。「About Time Fashion and Duration（アバウト・タイム・ファッション・アンド・デュレーション）」の展示で私のパンク作品が展示されています。

ご旅行から持ち帰ったもので一番大切なものは何ですか？

絵はがきです。大きなリングバインダーに宝物のように保管しています。自分が訪れた旅先のものだけでなく、友人が訪れた旅先のものも大切にしています。私の思い出の品です。

ご自身の人生が映画になるなら誰に演じてほしいですか？

親愛なる友人、バーブラ・ストライサンドの最新のショーがハイドパークで開幕したのですが、ザンドラ・ローズがオーダーメイドの衣装を作ったんです。

または、メリル・ストリープ。彼女はどんな役でも演じられます。

最後に、クリスマスはどう過ごされますか？

親しい友人のアンドリューの所に行って、朝はウェールズの田園地帯で目覚めるクリスマスになる予定です。ジグソーパズルをして過ごし、素敵なクリスマス用の帽子でドレスアップして、英国のパーティーゲームを楽しんだり。でも3人で過ごすのはちょっと難しくなりましたが。

女王のスピーチを観て、赤と緑の服を着ることになるでしょう。ランチの後は散歩に出かけます。アンドリューの豪華なプチホテル、ザ・ライオン・オブ・ベルリウに立ち寄るでしょう。

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