クイーン・アン初の船上結婚式
完璧なフィット
キュナードのインガー・トーハウガ船長は、新造船クイーン・アンの到着に先立ち、サヴィル・ロウのマスター・テーラー、キャサリン・サージェントの元を訪れ、制服の最終フィッティングを行いました。
世界初の女性マスター・テーラー、キャサリン・サージェントは、キュナードと協働し、次世代のキュナードの船長とオフィサーにふさわしい、オーダーメイドのブルー、ホワイト、コックコートなどの制服をデザインおよび制作しました。
キュナードのアーカイブからインスピレーションを得た新しい制服は、英国最高のデザインやスタイルに、船旅の伝統や格式が織り込まれています。
キャサリンと一緒に協働できたこと、また、彼女の作り出す制服のスタイルと優美さが形になる様子を、デザインとフィッティングのプロセスを通じて目にすることができたのは光栄なことです。私とチームは、5月3日、誇りを持って新しい制服に袖を通し、お客様を初めてお迎えできることを楽しみにしています。
インガー・トーハウガ船長キャサリン・サージェントのご紹介
キャサリン・サージェントは、サヴィル・ロウで初めて、かつ唯一の女性マスター・テーラーであり、ロンドンで初めてこの栄誉ある称号を獲得した女性です。キャサリンは長年にわたりスキルを磨き、資格を取得し、自身のビジネスを立ち上げました。その努力のおかげでこの貴重な称号を手にしました。かつては「男性による男性のための」世界であったこの業界での功績なだけに、より強い印象を残しました。男性優位のテーラリング業界に、穏やかでかつ前向きな女性のエネルギーをもたらし、自らの作品に新鮮さと女性の視点を持ち込みました。もう1つの伝統からの脱却として、彼女は男性と女性の両方にオーダーメイドのテーラリングを提供しています。
キャサリンは、サヴィル・ロウ1番地の元海軍のテーラー、ギーヴス・アンド・ホークスでキャリアをスタート。そこで15年間、制服のコードと歴史について知識と理解を培いました。創業者一族の最後の1人(ロバート・ギーヴ)の右腕として、サヴィル・ロウ史上初の女性ヘッドカッターの地位まで上り詰めました。
2012年、キャサリンは自身の名を冠したテーラーハウスを設立し、メイフェアにアトリエを構えました。彼女が史上初の快挙を成し遂げ、サヴィル・ロウで最初で唯一の女性マスター・テーラーとなったのは2016年のことでした。「サヴィル・ロウ・テーラリング」とはテーラリングの1つの基準であり、単なる地理的な場所ではなく、テーラーメイドの洋服を作るためのスキルを表す際に用いられる言葉です。近年では、2023年に、キャサリン・サージェント・ビスポーク・ブランドを拡大し、エディンバラのハウ・ストリートに2つ目のアトリエをオープンしました。
キュナードはキャサリンと協働できることを誇りに思います。両者とも、名門ブランドとして、一生に一度の思い出に残る体験をお届けしているからです。
私は長い間、制服の象徴性や構造、そしてキュナードとの仕事に魅力と興味を抱いてきました。インガー船長と知り合えたこと、そして伝統や正確さ、技術、そして人を中心とした業務という価値観、また、場の雰囲気や優美さ、快適さを備えた適切な服装に対する認識を分かち合えるブランドと仕事ができることは、私にとって光栄なことです。
キャサリン・サージェント、マスター・テーラークイーン・アンの物語
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