エリザベス王女殿下、キュナードのクイーン・エリザベスをご訪問

1938年9月、12歳のエリザベス王女殿下がキュナードの式典にご臨席されました。その後数多くの式典にもご臨席されました。陛下と8歳の妹マーガレット王女殿下は母君とともに、クライドバンクで行われた、当時の世界最大の客船、キュナードのクイーン・エリザベスの命名式にもお越しいただきました。

仲が良く打ち解けた関係にあったことで知られる二人の若い王女殿下は、ロイヤルボックスで母君の横に立ち、この機会を楽しみながら、これから起こることを待ちわびていらしたことでしょう。

進水の直前、キュナード・ホワイト・スター・ラインの会長パーシー・ベイツ卿は、旗竿につるされているエンパイア・ワインのボトルをエリザベス王女殿下に対して指し示し、船の側面に叩きつけて割る準備が整っていることをご説明しました。喜んだ王女陛下はすぐにそのことを妹君にお伝えになり、お二人はロイヤルボックスで進水式がこの後どうなるかについて、想像をふくらませていらっしゃったようです。お二人は約60mの高さの船首のレールに沿って集まった乗組員たちに手を振り、全員笑顔で王女殿下と微笑みを交わし合いました。

エリザベス王女殿下もマーガレット王女殿下もこのイベントを大いにお楽しみになられたと考えられますが、マーガレット王女殿下については、式典の多くの部分をご覧になれなかった可能性があると言わざるを得ません。わずか8歳であった王女殿下の身長が障害となっていたのです。画像からおわかりいただけるように、殿下の帽子のてっぺんだけがロイヤルボックスの壁の上に見えています。

船の進水後、エリザベス女王陛下をはじめとするご臨席の女性王族の方々はプラットフォームに移動され、眼下に集まった数万人の聴衆とともに手を振って喜びをお伝えになりました。

キュナードの式典に初めてご臨席くださったエリザベス王女には、その後、キュナードの150周年記念式典から、クライドバンクとサウサンプトンでの船の進水式まで、キュナードの多くの特別な行事にご臨席いただくことができました。

キュナードとエリザベス二世女王陛下とのつながり

QE2にご乗船されたエリザベス二世陛下

1967年にキュナードを象徴する船の1つ、クイーン・エリザベス 2のクライドバンクにおける進水式の後、女王陛下は処女航海に出る前のご自身の名を冠した船をご訪問されました。

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QM2の命名式にご出席されたエリザベス二世陛下

クイーン・エリザベス 2の命名式から37年後の2004年1月、エリザベス二世陛下はサウサンプトンでクイーン・メリー 2の命名式にご臨席なさいました。

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QEの命名式にご出席されたエリザベス二世陛下

2010年、エリザベス二世陛下は再びサウサンプトンを訪れ、クイーン・エリザベスの命名式にご臨席なさいました。これがキュナードにとって女王陛下にご臨席いただいた最後の命名式となりました。

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敬愛する女王陛下との最後のお別れ

女王陛下の逝去のニュースが世界中に流れたとき、アナウンサーにして王室記者のキャロライン・アストン氏が船上から思いを語っています。

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