アークレイリ(アイスランド)

17世紀半ばに建設され、「北アイスランドの首都」の愛称で親しまれるアークレイリは、工業の盛んな港で、国内最大かつ最も有名な漁業会社の本拠地でもあります。

アークレイリへようこそ

北の首都として知られるアイスランドの都市、アークレイリでは、美しい街並みとオーロラを見られるチャンス(天候次第)が待っています。この小さな町は、約64kmにわたって伸びるアイスランド最長のフィヨルド、壮大なエイヤフィヨルズルの最奥部に位置しています。9世紀にノルウェーのヴァイキングによって最初に開拓されたアークレイリは、現在はアイスランド北部の至宝を探訪する旅の拠点にぴったりです。青々と輝くフィヨルド、泡立つ泥池、雪を頂く山々、豪快に流れる滝。どれも、アークレイリの魔法のような風景を構成する要素の1つです。日が長い真夏は通常温暖な気候のため、探訪には最適です。

観光

アークレイリに入港すると、前人未到の地に足を踏み入れる探検家のような気分になるかもしれません。アークレイリは厳密に言えば市ですが、他の多くの町よりも規模的に小さく、見どころには複数の博物館や美しいアークレイリ教会などがあります。この教会はルター派教会建築の傑作です。アークレイリ博物館は、ヴァイキングの入植から現在の漁港までのアークレイリの変遷をテーマとした展示が見られます。作家ヨン・スヴェインソンの幼少時代の家も、この町の過去を垣間見せてくれます。ゴルフ好きの方は、アークレイリのゴルフクラブ、ヤザルスヴェリュルに足を延ばしたくなるかもしれません。1935年に建設された18ホールのこのコースは、世界最北のコースと言われています。

お食事とお飲み物

アイスランドに滞在中は、シーフードを十分にお楽しみいただけます。アイスランドの魚は大変新鮮で、アークレイリも例外ではありません。市内の多くのレストランでは、サーモン、マス、アンコウ、ロブスター、ニシン、エビなどを使ったお料理が主流です。アイスランドの伝統料理、ハンギキョートも見かけることでしょう。この料理はラム肉のくん製の一種で、高原の牧草地で育った天然ハーブが独特の風味を与えていると言われています。夏の特産であるスイバや野生のキノコを使った料理もおすすめです。高原に棲むライチョウやトナカイの野生肉もアークレイリで味わえる季節の料理です。多くのレストランは地元料理のビュッフェをご用意しています。

ショッピング

アークレイリでは防寒着のショップが充実しており、訪問中は上質なウィンターウエアを手に入れる絶好の機会です。特に、ヨークに施された美しい模様が特徴的な、手編みのロパペイサ(アイスランドの伝統的なセーター)は探す価値があります。ヴァイキング時代の宝飾品のレプリカや、アイスランドの半貴石をあしらった伝統的なフィリグリー細工の銀製品などは、アークレイリのギフトショップによく見られます。ショッピングが寄港中のお目当てなら、町中心部のメインストリート、ハフナルストラエティへ行きましょう。中心部から徒歩数分のところには、ショッピングモール、グレラルトルグもあります。

アークレイリ郊外

アークレイリの外へ足を延ばすと、魅惑の火山の景観と壮大なゴーザフォス滝を訪れることができます。滝はアークレイリで最も人気のある観光スポットの1つです。氷が解けた水が約12mの高さから霧に包まれて流れる光景には、息をのむこと間違いなしです。溶岩流によって数千年前に形成されたミーヴァトン湖は、アークレイリの東約56kmにあり、さらに東にはディムボルギルと呼ばれる溶岩台地が広がっています。また、北へ向かうと、硫黄泉、温泉、ナゥマスカルズ地熱地帯の泡立つ泥池、煮え立つマグマだまりが地表からたった3.2km下の場所にあるクラフラ火山なども見られます。