アンカレッジ、アラスカ州(アメリカ)

アンカレッジでは、壮大なオーロラの光景に感動したり、雪を頂く山々や氷の谷、ガラスのように透き通った湖をヘリコプターで巡ったりと、一生に一度のチャンスがたくさんあります。

アンカレッジの寄港地案内

アンカレッジはアラスカ最大の都市ですが、氷河、音を立てて流れる小川、ヘラジカが生息する林に恵まれた周辺地域も、他州からの訪問者を楽しませてくれます。

アンカレッジの魅力の中でも、アウトドアは一番人気があり、1年を通して釣りやハイキング、登山などの愛好家や、休暇を楽しむために他州からやってくる短期居住者を惹きつけています。

しかし、アンカレッジはアウトドア派だけの街ではありません。文化とグルメシーンも、アラスカの人口のほぼ半数がここに暮らす(そして、アンカレッジが「アラスカのビッグアップル」と呼ばれる)理由です。独立したギャラリーやライブ音楽からアラスカの歴史を祝うお祭りまで、アンカレッジはあらゆる種類の文化体験にあふれています。また、市内に数百軒もあるレストランでは、この上なく新鮮なアラスカ原産の食材を味わっていただけます。

アンカレッジの人気観光スポット

アンカレッジの特徴の1つは、そのロケーションです。山と海の間という完璧なロケーションのため、西はクック湾の海岸線、東は雪を頂くチュガッチ山脈と、市街地からアラスカを誇る絶景へのアクセスも抜群です。マタヌスカ渓谷までは1時間以内、最寄りの国立公園までは車でわずか20分で到着します。ファーノース・バイセンテニアル・パークの手付かずの大自然はハイカーたちに人気。自転車をレンタルしてトニー・ノウルズ・コースタル・トレイルでサイクリングすれば、ヘラジカやシロイルカに出会えるかもしれません。

また、アンカレッジでは、遊覧飛行のツアーが多数催行されています。空を見上げると、頭上を旋回するワシと同じくらいの数の水上飛行機を見かけます。忙しい日には600ものツアーが開催されます。小さな飛行機がフッド湖から離着陸するのを眺めるだけでも楽しめます。飛行ツアーの参加は、必ずご満足いただけること間違いなしです。上空からの眺めは息をのむほど素晴らしく、どこまでも広がるアンカレッジの究極の絶景を堪能できます。

アンカレッジはまた、真夜中の太陽潮津波などの自然現象を鑑賞するのにも最適な場所です。3月下旬から9月にかけては、1週間ごとに日照時間が30分伸び、6月の平均日照時間は22時間ほどになります。また、潮津波(1.8mを超える波が何キロにもわたって逆流します)も一般的で、スワード・ハイウェイ沿いでよく見られます。

アラスカ州アンカレッジの楽しみ方

金のパンニングからサケ釣り、地ビール醸造所巡り、博物館巡りまで、アンカレッジではアラスカの文化に心ゆくまで浸れます。

博物館や美術館は多数あり、選択するのが難しいかもしれません。アラスカ科学自然博物館アンカレッジ博物館、そしてガイド付きツアーのある市内最古の家の1つ、オスカー・アンダーソン・ハウスなど、訪問価値のある名所は数多くあります。

1898年に採掘が始まったクロウクリーク鉱山では、アラスカのゴールドラッシュ時代について学び、金のパンニングに挑戦できます。アラスカ・ネイティブ・ヘリテージ・センターでは、ライブダンスや実際のお話を聞いて、アラスカ先住民の歴史を垣間見ることができます。

クラフトビール好きなら、数多くある地ビール醸造所を訪れて、地元のビールを味わってみませんか。また、7月下旬から8月にかけては、産卵のために毎年川をさかのぼってくるキングサーモンを釣ることができます。ポッター・マーシュの遊歩道には展望台があり、渡り鳥の素晴らしい眺めを楽しめます。または、市中心部のシップクリークに架かる橋からもその移動風景を眺めることもできます。

アンカレッジ港周辺の飲食店

アラスカは、地元で獲れた新鮮なシーフードを味わえることで知られ、アンカレッジのレストランは、なぜこの州があらゆる食の称賛に値するのかをまさに証明しています。市内に数百軒あるレストランでは、一本釣りのサケ、アラスカ産のタラバガニ、ホタテ、アサリ、オヒョウ、カキなど、さまざまな料理をお楽しみいただけます。どれも舌がとろけそうなほど新鮮で、完璧に調理されています。

マタヌスカ渓谷の肥沃な土地に近いこともメリットの1つで、ここから産地直送の食材がアンカレッジに送られます。マタヌスカ渓谷で豊富に栽培されている食材には新鮮な葉物野菜、ルバーブ、ベリー類などがあり、アンカレッジのレストランでこれらの食材をふんだんに取り入れたメニューを見かけることができます。

アンカレッジ寄港中は地元の特別料理、トナカイのソーセージもぜひお試しください。市内のフレンドリーな地ビール醸造所では、冷たいビールも気軽に味わえます。

ステーキハウス、シーフード、アメリカ料理レストランはアンカレッジに豊富にありますが、提供されているのは通常のアラスカ料理だけではありません。寿司、イタリア料理、インド料理、ヨーロッパ料理など、さまざまなお好みに合う料理が見つかるでしょう。また、屋台から高級レストランまで、幅広いダイニングオプションが揃っています。

バラエティ豊かなレストランやカフェは、アンカレッジ中心部のイースト・ストリート沿いやウエスト・サード・アベニューとウエスト・フィフス・アベニューから伸びる通りに集中しています。

アンカレッジでのショッピング

アンカレッジのお店では、アラスカにある他の港よりも幅広いセレクションを取り揃えています。旅のオリジナル記念品をお探しなら、ぜひアンカレッジでお買い求めください。

90以上の店舗が軒を連ねるフィフス・アベニュー・モールにはアラスカおよび世界の有名ブランドがあり、あらゆるものが揃います。アンカレッジでしか手に入らないお土産をお探しの方には、同じフィフス・アベニューにあるコブクがおすすめです。1915年にオープンしたこの家族経営のギフトショップは、アンカレッジ最古の老舗で、地元のアートやアラスカ先住民の工芸品を買うのに最適な場所です。ティールーム、ベーカリー、エスプレッソバーも併設しており、建物内は歴史的な雰囲気に包まれています。

博物館やギャラリーのギフトショップも、アラスカのお土産を買うのに適したスポットです。アンカレッジ博物館のギフトショップは、アラスカの博物館の中でもベストクラスです。先住民のアートや衣服、本や工芸品など、厳選された品々はどれも地元で調達されたもので、北国での生活をより深く知るのに役立ちます。

最後に、アラスカのアノラックを試さずして、アンカレッジでのショッピングは完成しません。アラスカの象徴とも言えるこのエスキモースタイルのコートは、薄手の夏用と厚手の冬用の2種類があります。

アンカレッジの歴史と文化

金の発見、続く石油の発見、第二次世界大戦、アラスカ初の連邦政府所有の鉄道の開発。そのどれもが1世紀以上にわたるアンカレッジの発展に寄与し、1880年には430人しかいなかった先住民以外の人口を30万人近くにまで増やしました。

アラスカに初めて入植したのはゴールドラッシュの探鉱者たちですが、移住者たちが本格的に定住し始めたのは、1900年代初頭に鉄道が敷かれるようになってからでした。ここからアンカレッジの経済成長が始まりました。

次に人口が急増したのは真珠湾攻撃の後で、米軍がアンカレッジ近郊に2つの基地を新設し、多くの人員を呼び寄せたのがきっかけでした。今日でも、軍用機が市の上空を周回する姿を目にすることがよくあります。

1970年代に、多くの石油会社がアンカレッジに本社を置くようになると、市は再び発展しました。この経済成長により、新しい文化施設や博物館、レストランなどが増え、これらの施設は今もアンカレッジの人気の見どころとなっています。現在はアラスカ州の住民の40%が住み、州内で一番シェフ、アーティスト、ミュージシャンが集結しています。

アンカレッジ港のロケーションと施設

アンカレッジ行きのクルーズは、市の南に位置するスワード港に寄港します。ここからは、バスまたは電車でアンカレッジまでお出かけいただけます。