ベリーズシティ(ベリーズ)

鮮やかな緑のヤシの木や色とりどりの花々が咲き誇る南国の風景が広がるベリーズでは、魅力的なマヤの歴史や風味豊かな料理、そして温かく迎えてくれる地元の人々との出会いが待っています。

ベリーズの寄港地案内

グアテマラとメキシコに隣接するベリーズは、中米の東海岸に位置しており、カリブ海を望む美しい海岸線を誇ります。首都ベリーズシティの周辺にはあらゆる観光スポットがありますが、さらに内陸部に足を踏み入れると、緑豊かなジャングルや遺跡、そしてさまざまな本物の文化体験に出会うことができます。

この国では、マヤ文明のルーツとスペインや英国の植民地時代の影響が混在しており、それをあらゆる場面で感じることができるでしょう。かつて英領ホンジュラスとして知られていたベリーズは、今日では英連邦の独立国です。

ベリーズの人気観光スポット

ベリーズには、マヤ遺跡やコロニアル様式の建物、そして思わずシャッターを押したくなるような自然の驚異など、人気の観光スポットが数多くあります。

コロニアル様式の建物

ベリーズへのクルーズでは、ベリーズシティに寄港します。この都市は、植民地時代の歴史において重要な役割を果たしてきました。ここでぜひ訪れたい観光スポットの1つに、1812年に建立されたセント・ジョンズ大聖堂があります。ここは、かつて中米における英国国教会の本部のような役割を果たしていました。またこの建物は、ベリーズで現存する最も古いヨーロッパ様式の建物です。その他には、1814年に建設された政府庁舎があります。かつて英領ホンジュラス総督の住居であったこの建物は、現在は文化博物館となっています。

アルトゥン・ハ

ベリーズに滞在中にマヤ遺跡を訪れたい場合は、おそらくアルトゥン・ハが最もベリーズシティの港からアクセスしやすい遺跡でしょう。車で1時間ほどの距離にあります。複合施設の最も古い部分は紀元前900年頃にさかのぼり、礼拝所や交易の場、住居として使われていたと考えられています。アルトゥン・ハはまた、ベリーズの至宝が発見された場所でもあります。マヤの太陽神、キニチ・アハウのヒスイの彫刻です。

自然遺産

ベリーズシティからは、サンゴ礁に囲まれた美しいカリブ海の海岸線へ簡単にお出かけいただけます。また、野生動物が生息する見事なジャングルや魅力的な洞窟へはわずか1時間程度の道のりです。ノホック・チェエン洞窟群考古学保護区は、洞窟と紺碧のプールを擁する見事な迷宮で、ここではカヤックも楽しめます。一方、クルックドツリー野生生物保護区は、サル、ワニ、イグアナなどが生息する保護湿地帯です。

ベリーズの楽しみ方

ベリーズでのご滞在中は、ご希望の内容や場所でアクティブに過ごしたり、ゆったりとくつろいだりするなど、好きなようにお楽しみいただけます。ここでは、いくつかのアイデアをご紹介します。

オールド・ベリーズ探訪

クルーズ・ターミナルから車で約20分のオールド・ベリーズでは、さまざまな楽しみ方ができます。ラウンジチェアやウォータースライダー、ロープのブランコを備えたククンバビーチだけでなく、列車ツアーに参加してベリーズの歴史や文化について学ぶこともできます。また、ギフトショップや、バラエティ豊かなおいしい料理が並ぶフードマーケットもあります。

ベリーズ博物館の見学

クルーズ・ターミナルから徒歩約10分に位置するベリーズ博物館は、内容だけではなく、その建物自体も興味深いものです。ここはかつて、19世紀半ばの英国植民地時代から1993年まで刑務所として使われていました。今日では、芸術作品や歴史的遺物が展示され、ベリーズ文化への理解を深めることができます。マヤの人々や奴隷制度、植民地時代の遺産、自然、芸術などのテーマを取り上げています。

バードウォッチングに出かける

ベリーズはさまざまな種類の鳥が生息する楽園です。バードウォッチングをお好きな方にはきっと満足していただけることでしょう。色とりどりのかわいらしいルリノジコ、コンゴウインコ、サンショクキムネオオハシなど、500種以上が観察できます。ベリーズでバードウォッチングを楽しむなら、港から車で約1時間の場所にあるクルックドツリー野生生物保護区がおすすめです。

ベリーズ周辺の飲食店

ベリーズの農家や食品生産者は、想像しうる限り最も色鮮やかでジューシーな果物や野菜など、彼らの食材を非常に誇りにしています。これに中米やヨーロッパの影響が加わり、素晴らしい料理のるつぼとなっています。地元料理を味わってみたい方には、フライジャックやチモーレ、ライスとエンドウ豆がおすすめです。

フライジャックは持ち運びに便利な軽食で、サイドメニューとしてもよく登場します。これはトルティーヤの生地を揚げたもので、中に甘味や塩味の詰め物が入っていることもあります。一方、チモーレはマヤ由来のボリュームたっぷりのスープです。鶏肉、ジャガイモ、野菜、スパイスが使われるこの料理は、「ブラック・レカド」と呼ばれるマヤの伝統的なスパイスのブレンドが生み出す黒い色で、一目でそれとわかる料理です。

この地域の多くの国と同様、ベリーズの料理にもたっぷりとスパイスが使われます。ここで人気の辛いソースは、マリー・シャープズでしょう。数種類の中から選ぶことができるこのソースは、あらゆる料理のトッピングに使われます。食事のお供に、または辛さを和らげるには、ベリキンビールがおすすめです。ベリーズシティ郊外のレディビルで醸造される爽やかなベリキンビールは、スタウト、プレミアム、ラガーの3種類がお楽しみいただけます。

ベリーズのショッピング

ベリーズでのお土産のショッピングには、クルーズ・ターミナルにあるフォートストリート観光村で十分満足できるでしょう。パステルカラーのかわいらしい建物が水辺に立ち並び、小物やアート、ジュエリーなどさまざまなものが揃っています。ここには、レストランやカフェ、トイレ、インターネットカフェ、観光案内所など、30以上の施設があります。

クルーズ・ターミナルから歩いてすぐのノースパークストリートにも、ベリーズ・ハンドクラフト・マーケットプレイスがあります。ここでは、手作りのバスケット、木彫り、アート、陶器など、素敵な贈り物をお買い求めいただけます。

ベリーズでの移動

ベリーズシティのクルーズ・ターミナルに近くに滞在されるなら、主な見どころのほとんどが徒歩圏内です。タクシーを利用したい場合は、街中で簡単につかまえることができます。緑色のナンバープレートが目印です。タクシーに乗車する前には、必ず料金をご確認ください。メーターはありません。ベリーズシティをご出発の際には、船の出港時間に間に合うようオプショナルツアーのご予約をおすすめします。

ベリーズ港の施設

ベリーズに到着すると、キュナード船はやや沖合に停泊し、お客様をテンダーボートで埠頭までお連れします。ボートは、トイレ、インターネット接続、観光案内所など、必要な設備がすべて揃っているフォートストリート観光村の近くに到着します。

ベリーズのお役立ち情報

通貨

ベリーズで使われる通貨はベリーズドルですが、米ドルも多くの場所でご利用いただけます。ただし、多くの場合、お釣りは現地通貨で返されます。現金は船でご購入いただけます。ベリーズシティではATMもご利用いただけます。ほとんどの大規模店舗ではカードでのお支払いが可能です。

チップ

ベリーズではチップは不要ですが、歓迎されます。レストランやカフェ、バーで素晴らしいサービスを受け、チップを渡したい場合は、支払い総額の10~15%程度が適切です。

気候

ベリーズには、2つの季節があります。12月から5月が乾期で、6月から11月までが雨期です。年間を通して気温が20°C以下になることはめったにありません。最も涼しいのは12月から2月で、日中の最高気温は約28°C、最も暑いのは6月から10月で、約32°Cまで上がります。