カルヴィ、コルシカ島
カルヴィの寄港地案内
コルシカ島の北岸に位置するカルヴィは、寄港地で過ごす素晴らしい一日に必要なすべての要素を備えています。6kmにおよぶビーチは、透き通った波が打ち寄せる白い砂浜です。テラコッタの屋根、石の壁、伝統的な木製のよろい戸の風景が印象的なこの町は、歴史的な魅力と個性にあふれています。素朴でありながら紛れもなく洗練されており、古典的なフランスらしい特徴をすべて備えた街といえるでしょう。
ハイキング好きの方にとっては、美しい景色を楽しめるウォーキング・スポットの選択肢が豊富にあります。特にノートルダム・ドゥ・ラ・セラ礼拝堂から眺めるカルヴィ湾は格別です。自然よりも人々がいる場所がお好きな方なら、カルヴィのマリーナにあるレストランに行ってみましょう。マリーナは、市内のあらゆる活動の中心地です。屋外でランチやコーヒーを楽しむのに最適な場所であることは言うまでもありません。
カルヴィは、バラーニュの村々など、コルシカ島の多くの名所への玄関口でもあります。これらの村々のうち最も近い村(ルミオ)は、町から車でわずか15分という便利な場所にあるため、寄港時に訪れるのに最適な場所です。時間に余裕がある場合は、スカンドラ自然保護区へのツアーに参加することをおすすめします。コルシカ島のユネスコ世界遺産の1つ、スカンドラ自然保護区は、少々長くドライブする必要がありますが、その風景は足を延ばして見に行くだけの価値があります。
カルヴィの人気観光スポット
カルヴィ城塞
カルヴィの必見のスポットです(見逃せない理由はその高さだけではありません)。ジェノヴァによる支配時代に築かれた要塞の壁の内側には、数世紀も前に遡る歴史があります。また、カルヴィの有名なサン・ジャン・バプティスト大聖堂など、カルヴィでも人気の高い観光スポットもあります。観光案内所では、観光スポットに印の付いた地図と音声ガイドを入手できますが、細い通りをそぞろ歩くだけでも楽しめます。注意事項:道は狭く、上り坂が多いので、ここで少しでも時間を過ごす予定がある場合、歩きやすい靴をご着用ください。
ノートルダム・ドゥ・ラ・セラ礼拝堂
カルヴィの城塞からの眺めがお気に召したら、ノートルダム・ドゥ・ラ・セラからの眺めを堪能してください。聖母マリアを描いた彫刻のある15世紀の礼拝堂は、500年以上もの間巡礼者を魅了してきました。コルシカ島の歴史が美しく保存されたこの礼拝堂では、毎年9月に島の住民が祝福の儀式を行います。人々がここに足を運ぶもう1つの理由、それは眺望の美しさです。カルヴィ市街から216mの高さにあるこの場所の風景はまさに壮観です。山。海。そして城塞。これほど素晴らしい景色はなかなか見られません。
カルヴィの楽しみ方
ビーチで数時間過ごす
カーブした湾に広がる真っ白な砂浜。カルヴィのビーチで一日を過ごしたくなるのも当然です。海の中も魅力的です。水は透明で浅く穏やかなので、ちょっと泳いだり、波に足を浸してみたりするのにも最適です。これ以上美しい景色を楽しめる場所は、他になかなかないでしょう。松の木が生い茂り城塞が遠くに見える、どの方向を向いても絵のように美しい風景をご覧ください。また、クルーズ船のテンダーの降船点からも徒歩圏内なので、日光浴を満喫した後、昼食のために船に戻りたいときにも便利です。
下町観光
カルヴィの城塞は古い時代の魅力に満ちていますが、カルヴィで過去の文化を体験できるのはそこだけではありません。城塞の下からマリーナに沿って蛇行するように広がるカルヴィの「下町」なら、急な坂道を通ることなく、同様に古い時代の雰囲気を味わうことができます。丘陵地帯とは対照的に、下町の通りはほぼ完全に平坦で、はるかに歩きやすい地形です。レストラン、ショップ、カフェが多くあるこのエリアは、市内のアーティストの中心地でもあり、ご自身のコレクションに加えたい作品をお探しの方に最適です。
バラーニュの村々を訪ねる
コルシカ島で最古の伝統的な村々を見学されたい方は、カルヴィで過ごす代わりに、バラーニュの寄港地観光ツアーへの参加がおすすめです。典型的なコルシカの建築で有名なこの地域は、言葉で言い表せないほどに素晴らしい場所です。そして村々自体も非常に印象的です。青く塗られた鎧戸が美しいピニャ。岩の上に黄土色の家々が張り付くように立っている険しい地形のスペロンカート。城跡のあるコルバラ。そして、その名の通り光あふれる村、ルミオ(光の意)。タイムカプセルのように昔の姿が残されたこれらの村々が、なぜ多くの旅人を魅了するのかは語るまでもありません。
カルヴィの飲食店
栗、チーズ、そしてハムやソーセージをはじめとする加工品。ポレンタ、パスタ、ジビエ。コルシカ料理には、古典的なフランス料理とイタリア料理の両方の影響を見ることができます。濃厚で野性味ある風味がお好きなら、島の名物料理シベット・ドゥ・サングリエを召し上がってみてはいかがでしょう。イノシシと赤ワインをじっくり煮込んだキャセロールは、ボリュームたっぷりのホッとする料理がお好きな方にぴったりです。コルシカ人はスペイン人と同様に、3皿コースの長いランチを取ることを好みます。そのためカルヴィのレストランは正午から午後中頃までが最も混雑します。眺めの良い席をお探しですか? それなら、マリーナへ向かいましょう。そこにはカフェやレストランが集まっており、そこからは揺れるヨットのマストを眺めることができます。よりアットホームな食事を体験したい場合は、カルヴィの「下町」にある小さなバーやビストロに行ってみましょう。こういった場所では、地下の蔵やセラーのような雰囲気の中で、典型的なコルシカ料理を味わうことができます。タイミングが良ければ、地元のミュージシャンの演奏を楽しめるかもしれません。
カルヴィのショッピング
手作りのチーズ、蜂蜜、ジャム。薄切りの塩漬け肉。ガラス製品、陶器、編み籠。カルヴィでは、おいしい食材やデザイナーファッション、地元の伝統工芸品などのショッピングが楽しめます。カルヴィで最も多くの店が集まるのは、ウィルソン通り、クリストフ・コロンブ通り、クレマンソー通りです。ここにはさまざまなブランド店があるほか、コルシカらしい記念品を販売する個人経営のお店が点在しています。必見のカルヴィ城塞の足元にある「下町」は、市内でも有数のショッピング・スポットです。ここの狭く雰囲気のある通りは、長年にわたり、芸術家や職人の拠点となっています。店には自由に入れますので、気軽に店内で商品を見て回りましょう。
カルヴィでの移動
カルヴィは、他の港と比べ公共交通機関が発達していません。バスはなく、タクシーは利用可能ですが、特に町の外へ出る場合は高額になることがあります。カルヴィの近くのビーチを訪れる場合は、短い沿岸鉄道でイル・ルースやバスティアまで行くことができます。停泊中ずっとカルヴィに滞在する予定の場合は、テンダーの降船地点から徒歩で行けるエリアに、ビーチ、マリーナ、城塞があります。遠出をする場合は、寄港地観光ツアーを予約するか、船内のツアースタッフにプライベート送迎の手配を依頼されることをおすすめします。
カルヴィ港の施設
カルヴィには港湾設備がないため、船で到着したお客様はテンダーで陸まで行きます。テンダーの降船および乗船地点は、カルヴィ中核部にある「下町」の端にあります。ここから、平坦なこの地区の狭い通りを散策したり、古いジェノヴァ時代の城塞の迷路のような路地を探訪したりすることができます。
カルヴィのお役立ち情報
通貨
カルヴィの現地通貨はユーロです。クルーズ船が寄港する際に英国ポンドを両替する必要がある場合は、キュナードの船内にある外貨両替サービスをご利用ください。他の船内でのご購入と同様、外貨両替サービスは船内アカウントに加算されるため、現金をお持ちいただく必要はありません。
気候
カルヴィの7月と8月の平均最高気温は24°Cで暖かく、晴れた天気が続きます。1月と2月は通常1年で最も寒い時期ですが、それでも気温は9°Cまで上がることがあります。カルヴィで最も雨が多いのは11月で、他の時期のほぼ2倍の雨が降ります。逆に、最も暑い時期は乾燥しており、7月と8月には雨がほとんど降りません。この2か月間は街が光に満たされ、1日の平均日照時間は11時間です。11月と12月の平均日照時間は4時間です。