カストリーズ(セントルシア)
カストリーズ(セントルシア)の寄港地案内
多くのカリブ海の島々と同様、セントルシアにもヨーロッパ植民地時代の歴史があります。17世紀半ばからフランス人の入植が進み、カストリーズは1650年に設立されました。元はカレナージュと呼ばれていました。これは、ここに陸づけされた船に関連して使われた「浜上げ」とか「漂着」という意味の言葉です。
カストリーズでは、素晴らしいフュージョン料理からコロニアル様式の建築まで、フランスの影響が随所で見られます。探訪している間は、もちろん、フランス語から発展したクレオール語も耳にすることでしょう。
カストリーズ(セントルシア)の人気観光スポット
植民地時代の面影を残すカストリーズには、重要な歴史的観光スポットや一見の価値がある展望台があります。
無原罪懐胎聖堂(大聖堂)
ぺニエ、ミクード、ラボリーの3つ通りの中心に位置するこの大聖堂は、カリブ海で最大の規模を誇ります。現在の建物は1890年代に再建されましたが、教会自体は18世紀後半から同じ場所にありました。大聖堂は、古くからカストリーズの中心的存在であり、ミサの際には、地元の人々や観光客が訪れます。色彩豊かなフレスコ画がインテリアを飾り、明るく響く聖歌隊の声が空間を安らぎで満たします。
シャーロット砦
カストリーズの中心部から4.8kmほどのところにあるシャーロット砦は、18世紀に建てられた要塞で、モーン・フォーチュン(260m)の頂上にそびえ立っています。頂上までの道のりは急ですが、その眺めには一見の価値があります。眼下に広がる島の素晴らしい眺望に加え、改築部に並び立つ要塞の名残もご覧になれます。改築部は現在サー・アーサー・ルイス・コミュニティ大学となっています。大砲、古い石造りの火薬庫、モニュメントなどの写真を撮りましょう。
カストリーズ(セントルシア)の楽しみ方
セントルシアのカストリーズは、明るく親しみやすい散策にぴったりの街です。博物館や文化体験で、島や島民の生活に触れてみましょう。豊富なアウトドアアクティビティの中から、お気に入りを見つけてください。もしくは、デッキチェアに寝そべってビーチで充実した1日を過ごすのもよいでしょう。
ビギービーチでリラックス
街の中心部から北へ車で約5分の場所にあるビギービーチは、のんびりとリラックスできる美しくて静かなスポットです。カリブ海の太陽の下、涼しい潮風を感じながらのんびりと過ごしたり、ターコイズブルーの海で水遊びしたりと、思いのままにお過ごしください。
モーン・フォーチュン博物館アート・ギャラリーで学ぶ
この博物館には、島の初期の歴史から1979年に独立するまでの変遷を描いた展示があります。ここで1時間ほど過ごせば、セントルシアの歴史を学ぶことができるでしょう。地元の人々や文化、そして軍事史についても詳しく知ることができます。アート作品のコレクションもご覧ください。
デレク・ウォルコット・スクエアを探訪
この中央広場は、島出身のノーベル賞詩人および劇作家のサー・デレク・ウォルコットにちなんで名付けられました。カストリーズでよく待ち合わせに使われる公園です。街の喧騒から逃れたい人には落ち着いた雰囲気の公園で、デレク卿の胸像や、戦いで命を落としたセントルシア人を追悼する記念碑があります。
ハイキングで自然を満喫
セントルシアでは、心休まる自然の中でのひとときを満喫できます。カストリーズでは、ぜひ景色を楽しむハイキングにお出かけください。ラトックビーチ(中心部から車で10分ほど)には、鮮やかな島の動植物に親しめるハイキングコースがいくつもあります。
カストリーズ(セントルシア)周辺の飲食店
ヨーロッパの影響が色濃く残るセントルシアでは、料理でもその見事な融合が感じられます。味付けされた肉や魚が主に食事の主役ですが、魅力的なベジタリアン料理も豊富に揃っています。
セントルシアでは、18世紀初頭からカカオ豆が栽培され、輸出されてきました。世界で最も優美なチョコレートもここで作られてきました。チョコレート好きの方には、地元産のカカオがおすすめです。甘くて濃厚なスイーツをぜひお試しください。
おいしい現地グルメをお探しなら、カラルー(グリーン)スープが人気の地元ランチです。国民食であるグリーンイチジクや塩漬け魚もおすすめです。セントルシアの人々は、グリーンバナナ(広く親しまれているバナナより甘みが少なめ)をグリーンイチジクと呼んでいます。この郷土料理は、グリーンバナナ、塩漬け魚、ピーマン、玉ねぎ、ハーブ、スパイスで作られます。
魚料理なら、ロブスター、フエダイ、セントルシアガニなど、新鮮で豊富な地元産のシーフードをどうぞ。
カストリーズ(セントルシア)のショッピング
カストリーズ・セントラルマーケットには、多くの観光客が訪れます。このマーケットは、地元の特産品やお土産を豊富に取り揃えています。また、ここでは地元の生活を垣間見ることができます。その歴史を1891年までさかのぼるこのマーケットは、日曜日以外の毎日、午前7時から午後6時まで開かれています。色彩豊かな地元の農産物、衣服、アートや工芸品を探訪するのもおすすめです。
免税品のご購入は、ポワント・セラフィンへどうぞ。腕時計、ジュエリー、革製品、工芸品などの高級品をご覧になれます。アルコールやタバコも販売しています。
カストリーズ(セントルシア)での移動
カストリーズの街は徒歩で散策できますが、郊外へお出かけされる場合は便利なタクシーをご利用ください。地元の人々は、島内を移動するのにお得なミニバスを利用しています。ナンバープレートの最初の文字が「M」のためすぐに見つけられるでしょう。
カストリーズ(セントルシア)港の施設
カストリーズには2つの港があります。ポワント・セラフィンは中心部から徒歩で約20分のところに、ラプラス・カレナージュは中心地にあります。どちらにも、ショップ、カフェ、Wi-Fiなどの豊富なサービスが揃っています。
カストリーズ(セントルシア)のお役立ち情報
通貨
セントルシアの通貨は東カリブドルです。ほとんどの場所で米ドルをご利用いただけますが、お釣りは現地通貨で返されることが多いです。カストリーズには現地通貨を入手できるATMがいくつかあります。現金は、カードが利用できないマーケットの小売店などでのお買い物には便利です。
チップ
一部のレストランでは、請求書に10%前後のサービス料が加算される場合があります。サービス料が加算されていない場合は、通常チップを残します。チップはお客様の裁量に委ねられています。
気候
セントルシアは、カリブ海の他の地域と同様、一年を通して温暖な気候に恵まれています。気温は通常28~33°Cです。7月~11月は、雨量と風が増します。12月~5月は最も雨が少ない時期です。