コーヴ(コークへのツアー)(アイルランド)

コーヴは、コークの自然港に位置するグレート島の急な丘の上に広がる、風情ある魅力的な海辺の町です。市内にはカラフルな家や聖コルマン大聖堂の印象的な尖塔があります。

コーヴは、1848年から1950年の間にエメラルドの島を離れ、北米で新しい生活を始めた600万人のアイルランド人のほぼ半数が出発した場所です。

コーヴへのクルーズでは、船は市の中心部からわずか183mのところに停泊するため、下船するとすぐアイルランドの温かい雰囲気に包まれます。近隣には、フォタハウス・樹木園・庭園をはじめとする歴史的名所や重要な観光名所が数多くあります。

壮麗なリージェンシー様式のカントリーハウスと狩猟小屋では、館の主人とその召使いたちの人生の興味深い様子を垣間見ることができます。ハウスもフレームヤードガーデンや樹木園も、ガイド付きツアーに参加することができます。

町の中心部にある建物は、クラシックなビクトリア様式です。聖コルマン大聖堂には、キーボードを使って演奏される49個のカリヨン(組み鐘)があることで有名です。このような楽器は国内では唯一で、グレートブリテンおよびアイルランドで最大のものです。定期的に1時間の無料演奏が行われ、町中を楽しませてくれます。

コーヴはコーク郡の州都コーク市から車でわずか20分のところにあります。リー川沿いの島に位置し、多くの橋が架かっている光景はベニスのように豪華でヨーロッパ大陸のような雰囲気を醸し出しています。ショッピングをされたい方は、スタイリッシュなブティックや大手デパートで充実した時間をお過ごしいただけるでしょう。

イングリッシュ・マーケットはグランド・パレードにある屋内市場で、1788年以来開催されています。ここは何世代にもわたって受け継がれてきた家族経営の屋台が建ち並ぶ、美食家にとっては天国のような場所です。アイルランドの人々は食べるのも好きですが観光客をもてなすのも大好きです。ドリシーン(ブラッドソーセージ)、バトルボード(タラ科の魚であるリングの塩漬け)などを喜んで試食させてくれます。

これらのユニークな伝統食材に加えて、上質な肉や魚、特製チーズ、おいしい焼き菓子も揃っています。よりフォーマルなレストランなら、伝統的なパブでお約束の「ブラック・スタッフ」ギネスをお楽しみください。また、モダンで国際的な都市にふさわしい国際色豊かなレストランも数多くあります。

有名なウイスキーはアイルランドの代名詞的存在。アイリッシュ・ディスティラーはジェムソン・ウイスキーのメーカーで、コークに素晴らしいビジターセンターがあります。ミドルトン蒸留所はコーク市から10分の距離にあり、毎年の生産量が3,300万リットルを超えるアイルランド最大のウイスキー生産所です。博物館では、1800年代初期にまでさかのぼるウイスキーの歴史から現在の最新鋭の生産施設まで、さまざまな展示品があります。コーヴへのクルーズの思い出として、ご自宅にボトルをお持ち帰りいただくこともできます。

コークを出発する前に、ブラーニーストーンで有名なブラーニー城へ向かいましょう。ブラーニーストーンにキスすると、神話に登場する雄弁の才能を授かると言われています。アイルランドの歴史は神話や伝説に彩られています。コーヴへのクルーズでは、本物のレプラコーンを目にすることはないでしょうが、温かさと伝統を感じていただけるでしょう。