コーク(リンガスキディからのツアー)(アイルランド)
エリザベス要塞で400年前にさかのぼってみましょう。1601年に建設された当時はコークの街の反対にありましたが、時が経つにつれ市の一部となり、見晴らしのよい場所となっています。ブラックロック城もまた、この地の記憶に残る要塞です。リー川に突き出た土地の上に建ち、海賊の襲撃からの防御を目的として設計されました。今日、丸い塔が積み重なったおとぎ話のような城は博物館となっており、天文台もあります。
コーク市刑務所では、19世紀の囚人の厳しい生活を垣間見ることができます。物々しい壁に囲まれた館内には看守や囚人の人形が置かれており、この旧刑務所の狭い監房や通路にそれらしい雰囲気を加えています。ここは、99年間使用された後、1923年に閉鎖され、4年後にラジオ局として生まれ変わりました。所長の家には現在、アンティークのワイヤレスセットのコレクションが展示されています。
イングリッシュ・マーケットは、ビクトリア様式の壮麗な建築と、アーチ型の高天井の下に陳列されたおいしそうな地元の特産物の両方を満喫できる場所です。小腹が空いた方には、軽食のオプションが豊富に揃っています。晴れた日には、近くのビショップ・ルーシー公園での屋外ランチがぴったりです。
かつてコーク市税関だった観光スポットの赤レンガの建物はクロフォード・アート・ギャラリーとなり、展示品やコレクションをご覧いただけます。ルイス・グラックスマン・ギャラリーは、屋内外とも評価の高い見どころです。ユニバーシティ・カレッジ・コークの一部であるこの建物の外観は、石灰岩の土台の上に無垢材が美しい曲線を描き、角張ったスチール製の出窓を備えています。
コークを代表する観光スポットと言えば、おそらく聖フィンバー大聖堂でしょう。壮大なネオゴシック様式の大聖堂は、7世紀に聖人が修道院を建てたとされる聖なる場所にそびえ立っています。コークの低い建物の間に3つの尖塔がそびえ、中世のガーゴイルが通りを見下ろしています。
コークを離れて、近隣の町を訪ねてみませんか。32kmほど南にあるキンセールは、歩行者専用道路の多い趣のある海岸沿いの町です。あふれんばかりのカラフルな家々は目を楽しませてくれます。しかし、町には暗い歴史があります。1915年5月、約18km沖合にいたキュナード船ルシタニアはドイツのUボートの魚雷攻撃によりここで沈没しました。
約120km北東のウォーターフォードの街も多くの人に人気です。ここで生産される世界的に有名なクリスタルの歴史は1783年にまでさかのぼります。そしてわずか8~10km北西にはブラーニー城があります。敷地内を散策するのもとても魅力的ですが、ぜひ階段を上って、雄弁さをもたらすと言われるブラーニー・ストーンにキスしましょう。
キラーニー国立公園は約80km西にあり、南アイルランドでもまれな絶景を目にすることができます。遠くに広がる険しい山々、静かな湖や太古のオークの森が格別に美しい風景を作り出しています。