コーナーブルック、ニューファンドランド・ラブラドール州(カナダ)
コーナーブルックは、アパラチア山脈の最北端を形成する印象的なロングレンジ山脈を背景に広がる町です。
船で入港する時、壮大な景色がドラマチックな第一印象を与えます。特に淡水フィヨルドであるアイランズ湾を通過し、ハンバー川河口に向かう約32kmは圧巻です。切り立った斜面と深い森の景観は年中美しいですが、木々が赤やオレンジ、赤銅色に染まる秋は特に目を引きます。
ジェームズ・クック船長は1767年にこの地域にやって来て土地の調査を行い、現在は漁村が点在するアイランズ湾と海岸の地図を製作しました。崖の上に建つジェームズ・クック記念碑からは、この地域の絶景を一望できます。博物館には、彼が製作したこの地域の地図が多数展示されており、彼が名づけた地名の多くは今でもそのまま残っています。キャプテン・クック・トレイルを進み、ラーク・ハーバー、ボトル・コーブ、フレンチマンズ・コーブなどの魅力的なスポットを訪れてみましょう。ユニークな地元料理もお試しください。かつて住民たちが長い冬を乗り切るための保存食だった肉や魚(特にタラ)の塩漬け、ミッチェラ・レペンスなどの地元のベリーで作られたパイやデザートはその一例です。
カナダのこの地域で一番の見どころはやはり大自然。コーナーブルック周辺には数多くのウォーキングコースがあり、ジップラインやリバーラフティングなど、冒険心をくすぐるアクティビティも充実しています。
ユネスコ世界遺産に登録されているグロスモーン国立公園には、壮大な絶景が広がります。また、ツンドラ、森、湿地帯、塩沼、滝、淡水フィヨルドなど、さまざまな地形をご覧いただけます。おそらく最も興味深い場所は、テーブルランドと呼ばれるエリアでしょう。ここは、数万年前に地殻プレートが衝突して地球のマントルの一部が地表に突き出し、古代の岩石があちこちに転がる、地質学的に興味深い広大な地形が存在します。