ドブロヴニク(クロアチア)

ドブロヴニクへの入港風景をお楽しみください。驚異の建築美、アドリア海の暖かく澄み切った海、太陽の光を浴びる赤レンガの屋根魅力的なカフェやバーが点在する細いバロック時代の通りなど、魅力にあふれた町です。

アドリア海の真珠と呼ばれるドブロヴニクでは、豊かな文化に浸る体験、おいしいお食事、息を呑むような風景が見事に融合しています。数々の賞に輝くHBOのファンタジードラマ、『ゲーム・オブ・スローンズ』に数多く登場した、象徴的な旧市街の城壁を訪れるチャンスもお見逃しなく。

バロック様式の魅力あふれる土地で、ご帰宅後も長く思い出に残るご滞在をお楽しみください。

ドブロヴニクの寄港地案内

ドブロヴニクは、西のイタリアと東のモンテネグロに挟まれ、クロアチアの南端近くに位置する歴史ある街です。

船はドブロヴニクの中心街から北へわずか3.2kmの場所にあるグルージュ港に停泊します。旧市街への移動にはシャトルバスをご利用いただけます。小さな漁船も巨大なクルーズ船も停泊する、絵のように美しい埠頭は、心温まる魅力を醸しています。

アドリア海の暖かい青い水を見渡すと、まず目に入るのは有名な旧市街の城壁です。その古代建築の圧倒的な美しさに心奪われることでしょう。しかしこれは、このユニークなヨーロッパの首都に数ある魅力の1つにすぎません。

美しく魅力あふれる港町のドブロヴニクの観光に必要な情報を以下にご紹介します。

ドブロヴニクの人気観光スポット

海上に優雅にたたずむ旧市街の要塞がもたらす驚異を経験せずに、ドブロヴニクへのクルーズでの旅は始まりません。

9世紀までさかのぼる歴史に彩られた城塞の上を歩いた人々の足跡をたどってみましょう。城壁への入口は、ピレ門、聖イヴァン要塞横、プロチェ門の3つです。

壁の上からの眺めはまさに圧巻で、テレビ史に残る超ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の象徴的な世界に浸りたいファンの方には、この上ないご褒美となるでしょう。

城壁の四隅には、ミンチェタ要塞、レヴェリン要塞、聖イヴァン要塞、ボカール要塞という威厳ある4つの要塞があります。どの要塞からの眺めも素晴らしく、訪れる価値がありますが、壁を一周するウォーキングツアーに参加して興味深い歴史を学ぶのもおすすめです。

そびえ立つゴシック様式のフランシスコ修道院と教会は、ドブロヴニクの街で最も古い建物の1つです。1225年に建てられ、現在はヨーロッパ最古の薬局、博物館および図書館を擁しています。古い鐘楼の階段を上って、港と広大なアドリア海の絶景を眺めましょう。

他の見どころには、旧総督邸と民俗学博物館、オノフリオの大噴水、スポンザ宮殿、ピレ門などがあります。

ドブロヴニクの楽しみ方

旧市街の中心部を貫く石灰岩が敷き詰められたストラドゥン(プラツァ通り)では、年間を通してさまざまなイベントやフェスティバルが開催されています。ここには、給水システムの一環として15世紀に建設され、市内に新鮮な湧き水を供給したオノフリオの噴水もあります。一休みして、行き交う人々を眺めながらくつろぐのに最高の場所です。

ストラドゥンにはさまざまなショップやレストランも軒を連ねています。地元料理の数々を味わったり、旅の記念になるおみやげや雑貨を探してみたりしましょう。

街の中心部の喧騒から離れたい方には、ケーブルカーでスルジ山の頂上まで行くこともできます。高さ412mという低い山ですが、山頂からは街並みとダルマチア海岸南部を見晴らす広大なパノラマビューをお楽しみいただけます。

山頂には、歴史あるインペリアル要塞跡に新しく加わったクロアチア紛争博物館もあります。

ドブロヴニク旧港からはロクルム島へ行く地元のフェリーが定期的に出航しています。この静かな無人島は、ビーチでのんびりと午後を過ごすのに理想的なスポットです。この島には優美な姿のクジャクが多数生息しているため、鳥好きの方におすすめです。

ドブロヴニクの文化と歴史

古代の驚異が今でも息づくドブロヴニクは、その豊かで多様な歴史を誇りに多くの観光客を迎えています。

旧市街は1979年にユネスコ世界遺産に登録され、近年は世界中から文化を求める人々がその魅力にひかれ訪れます。

7世紀に「ラグサ」として建設されたこの都市の巨大な要塞は、侵略者たちから逃れるための要所となりました。

12世紀にビザンチン帝国の一部となり、その後ヴェネツィア共和国を含め複数の国の占領下に置かれました。ヴェネツィア共和国の影響は今もこの町に見られます。

今日、ドブロヴニクは重要な文化の拠点であり、数多くのフェスティバルや有名なアートイベントが開催されます。また建築の宝庫でもあります。

ドブロヴニク港周辺の飲食店

ドブロヴニク観光で忙しい1日を過ごした後は、選択肢が豊富な美食レストランでのお食事はいかがでしょうか。

ドブロヴニクの伝統料理は、シンプルで素朴でありながら、時代を超えて愛され、食欲をそそるおいしい料理です。また、伝統料理とモダン料理を巧みにブレンドさせたメニューは、市内各地のレストランでお召し上がりいただけます。

アドリア海で毎日水揚げされる新鮮な魚は、オリーブオイルとレモンジュースをかけてシンプルに軽くグリル。地元の人々にも観光客にも人気のメニューです。魚料理は、ボリュームたっぷりの野菜やブリトヴァとよく一緒に出されます。ブリトヴァは、角切りしたじゃがいも、フダンソウ、にんにくのスライスをゆでてからフライパンで炒めた料理です。ドブロヴニクから海岸に沿ってすぐのマリ・ストン湾沖では極上のカキが獲れ、市内のレストランに豊富に並んでいます。

肉料理がお好きな方にも多くの選択肢があります。その1つはパシュティツァーダです。牛肉を野菜やスパイスとともにじっくり煮込んだ、風味豊かなソースが自慢の料理です。自家製パスタやニョッキとともに食べるのが一般的です。

チーズ好きなら、受賞歴のある羊のミルクから作る黄色いチーズ、パシュキ・シールをお試しください。よく冷えたワインとプロシュット(クロアチアの伝統的なスモークハム)との相性は抜群です。

旧市街の市場は月曜日~土曜日の午前7時から午後5時までオープンしています。散策しながら、新鮮なフルーツ、野菜、スイーツ、パンや焼き菓子の豊かな香りと光景をお楽しみください。

ドブロヴニクのショッピング

市内でも品揃えが豊富で活気あふれるショッピングなら、ストラドゥンへお出かけください。地元の手作りのおみやげを取り揃えた古風な小物店から、デザイナーブランドの洋服店や独立系ブティックまで、あらゆるものが揃っています。

グルージュ市場はドブロヴニクで最も人気のある青空市場で、主要港の近くに位置しています。ここには最高級のフルーツ、野菜、エラフィティ諸島から毎日運ばれるシーフードが並びます。旧市街の市場よりも静かで伝統的な市場を体験したいという方は、ここでクロアチアの日常により密着した生活を垣間見ることができます。

ドブロヴニクでの移動

ドブロヴニクの中心部からグルージュ港までは、バスで約25~30分です。地元のシャトルバスはこの2か所の間を頻繁に往復し、最も便利な交通手段の1つとして広く知られています。港の入口からは、タクシーもご利用いただけます。

地元バスのチケットは、キオスクやリベルタス(公共交通会社)の売店で購入できます。一部のトラベルショップやホテルでもチケットが手に入る場合があります。または、乗車時にバス運転手から直接購入することもできます。

ドブロヴニク港の施設

グルージュ港は、ドブロヴニクの旧市街から3.2km弱の場所にあります。大多数のクルーズ船は港に停泊しますが、旧港の正面に停泊する船もあり、その場合はテンダーボートで船から港へお客様をお連れします。

グルージュ港には、市内地図やパンフレット、チラシなどをご用意したビジター・インフォメーション・センターがあります。お荷物を数時間預けることができる手荷物預かり所、レンタカーサービス、旅行代理店、外貨両替所、ATMもあります。

ドブロヴニクのお役立ち情報

通貨

クロアチアの通貨はクーナ(HRK)です。港や旧市街にはATMがたくさんあります。ショッピングやお食事の際、特に小規模の個人経営の店をご利用の際は、多少の現金を持参することをおすすめします。

ドブロヴニクではチップの習慣はありませんが、優れたサービスに対し最高10%までのチップを払ったり、小数点以下を切り上げて払ったりすることは可能です。

気候

ドブロヴニク観光のベストシーズンは9月と10月で、気温があまり高くなく、海は温暖で過ごしやすい季節です。この時期の平均最高気温は約26°Cで、雨は1か月に4~5日程度しか降らないため、雨具の持参を心配せずに観光していただけます。