フォール・ド・フランス、マルティニーク島(フランス)
プレー山を囲む豊かな火山性土壌には、果樹が生い茂っています。この半活火山は1902年にかつての首都サンピエールを破壊しました。その廃墟を巡る日帰りツアーは興味深い体験になるでしょう。
マルティニーク島には、元々はアラワク族、その後カリブ族が住んでいました。コロンブスが初めて到着してから約200年後の1600年代半ばにフランス人が入植を始めました。何度かイギリスによって支配権が奪われたものの、フランス人は入植以来ずっと定住を続けています。その遺産は島の文化と建築の両方に反映されています。フォール・ド・フランスから北へ向かう主要道路上には、ドーム型のバラタ教会があります。その外観にはどこか見覚えがある気がするかもしれません。これは実はパリのサクレクール寺院の縮尺版なのです。カリブ海の教会の建設は1915年、パリの教会がついに完成した年に始まりました。
マルティニーク島はナポレオン妃であるジョゼフィーヌの生誕地でもあります。生家のラ・パジュリ・エステートは現在博物館となっており、ナポレオンからのラブレターなどを所蔵しています。
フォール・ド・フランスは、カリブ海でも大きな都市の1つです。最も初期のヨーロッパ風建物の1つはサンルイ要塞で、15世紀からその威厳ある外観でこの砦が建つ岬を守ってきました。もう1つ有名な建物は、ギュスターヴ・エッフェル設計による、ドーム型の屋根が特徴のシェルシェール図書館です。
マルティニーク島では自然が見どころの中心です。バラタ植物園ではハイビスカス、ラン、ヘリコニア、ストレリチアなどが育ち、島に咲く花々についての理解を深めることができます。アンスラトゥーシュ農園でも興味深い発見ができます。プレー山の噴火で壊滅したかつての農園跡の中には、サボテンが並んでいます。
海へ出たい方は、カヤックで近隣の小島のマングローブ林を探訪しませんか。最後に、マルティニーク島はカリブ海最高級のラム酒の生産地であり、ラムパンチは必ずレストランのメニューに含まれています。蒸留所を訪問してその魅力を発見しましょう。