福岡

福岡市は福岡県の県庁所在地です。同県はビーチや近代的なショッピングモール、古代の寺院が建ち並ぶ、日本で最も南西にある九州の北岸に位置しています。

福岡は、九州への玄関口としてよく知られていますが、同時にアジアへの玄関口でもあります。例えばソウルまでは、東京より近いくらいです。福岡と博多は1889年に合併し、ひとつの大都市として誕生しました。当初、同市の市名は博多市となる予定でしたが、重要な封建都市であった福岡の武士により「福岡市」という市名が選定されました。福岡城跡の周辺には未だ数々の庭園が残り、塔や城壁、堀の遺跡が残されています。

日本で創建された禅寺、聖福寺では、静かな境内や山門の散策を楽しめます。さらに足を延ばして太宰府天満宮を訪れ、学問の神として祀られている菅原道真の神前へ参拝してみるのもおすすめです。

改築された小倉城へは、新幹線に乗ればすぐです。400年前に建てられた城跡の上にあるこの城の博物館には、数世紀の歴史を持つ武器や武具が展示されています。本州島を望む門司区の歴史的地区は、古き良き時代の面影を今に伝えています。明治・大正時代(1872~1931年)のレンガ造りの建物が数多く保存されており、船舶会社の事務所や銀行、鉄道駅などがそのままの状態で大切に残されています。

4月から5月にお越しの際は、河内藤園の藤のトンネルがおすすめです。ピンク、紫、白の花が可憐に咲き誇り、サッカーコートと同じ長さの広大な香りのトンネルを作り上げています。港に近く、一年中楽しめるのが能古島です。博多湾に佇むこのリゾートは、季節の花畑が楽しめる遊歩道や広々とした芝生、懐かしいレトロさが詰まった「思ひ出通り」など、魅力的な空間です。

よりモダンな街の象徴としてメインの海岸沿いに佇む福岡タワーは、市内で最も高い海辺の建築物で、その高さは圧巻の234m。展望台からは博多湾と九州山地を一望できます。ミネラルたっぷりの温泉に浸かるのがお好きな方は、筑紫野市近隣の温泉施設へどうぞ。ゆったりとリラックスしたひとときをお楽しみいただけます。

絵のように美しい緑に囲まれた大濠公園には、手入れの行き届いた伝統的な日本庭園があり、小さな滝や太鼓橋を楽しめます。その他の人気スポットには、福岡市美術館や青いミラーガラス張りが圧巻の九州国立博物館などがあり、アジアの一部として日本文化を紹介する展示が目白押しです。さらに時間がある場合は、地元の名物の明太子もお試しください。