フンシャル、マデイラ島(ポルトガル)
ポルトガルのマデイラ諸島へのクルーズでは、魅力的な町や村、息を呑むほど美しい風景、多くの固有植物、おいしい地元産のワインをご堪能いただけます。
州都フンシャルは、地元の魅力を湛えたバーやレストランが建ち並ぶ賑やかな街。ここを拠点に、そびえ立つ山の斜面から緑豊かな熱帯雨林や広大な湿原へと風景が変化するユニークなマデイラ島の郊外へと足を延ばしていただけます。
マデイラ島の寄港地案内
マデイラ島はアフリカの北西海岸の沖合にあり、人気観光地である隣のカナリア諸島の少し北に位置します。4つの小さな島からなるマデイラ諸島の中で、州都である港町フンシャルは最大の島、マデイラ島に位置します。この島は見どころ、美食、アクティビティが満載です。
フンシャル港は市の中心部からわずか2.4kmほどの、島の南側に位置しています。ここから、印象的な植物園を探訪したり、小石のビーチでのんびりくつろいだり、さらに内陸へ足を延ばして、数kmごとに変わるユニークな風景を鑑賞したりしてお過ごしいただけます。
美しい港町、マデイラ島のフンシャル観光に必要な情報を以下にご紹介します。
マデイラ島の人気観光スポット
完璧に手入れされた熱帯の花々や植物、木々が生い茂る広さ8万m²の楽園、マデイラ植物園を散策しましょう。ここにはエキゾチックな植物が2,500株以上植えられ、庭園からは市街地と大西洋の紺碧の海の絶景を一望できます。
フンシャルの街の中心部にはゴシック様式の傑作、フンシャル大聖堂があります。1490年に建造されたこの大聖堂は、控えめな外観とは対照的に、内部は金箔が張られた繊細な木造部など、想像を絶する豪華な装飾でまとめられています。
歴史好きの方は、モンテ聖母教会も訪れてみましょう。15世紀の礼拝堂の土台の上に建てられた教会は、オーストリア最後の皇帝であるハプスブルク家カール1世の永眠の地です。教会へは有名なモンテ・ケーブルカーでお越しいただけます。フンシャルの街の低地から魅力的な郊外のモンテ村まで運行しています。
体を動かしたい方は、ハイキングブーツを履いてマデイラ島最高峰のピコ・ルイボに挑戦してみませんか。頂上までの道のりは楽ではありませんですが、パノラマの絶景は努力に値します。
マデイラ島の楽しみ方
ポルト・モニズでは、天然プールでひと泳ぎしませんか。この水には回復効果があると言われています。島の北西に位置するこの地域は、ごつごつした火山岩から形成された天然プールと、浅めのプールを備えた人工の複合保養施設からなります。また、暖かい陽光を浴びながらのんびりとくつろげるエリアもあります。
マデイラ島は、地元産のワインが豊富に揃う、ワイン愛好家のパラダイスです。この地域で最高のワインを試したい方は、ワイナリーを訪れるツアーに参加しましょう。テイスティングセッションでは、マデイラ島の有名なドライワインの試飲ができます。
リーズパレスで贅沢なアフタヌーン・ティーを楽しむのもおすすめです。ここはウィンストン・チャーチル元首相が1951年に再選される前に隠れ家として滞在していたホテルで、絵を描いたり戦争の回想録を執筆したりしていました。その姿は現在もほとんど変わらず、エレガントで高級な魅力を放っています。
元首相がしばしば絵のモデルにした趣ある漁村カマラ・デ・ロボスでは、チャーチルの絵画の世界に入り込むことができます。彼の影響は今日に至るまで村に残っており、チャーチルの似顔絵入りの土産物や絵葉書が売られています。
近くには、ヨーロッパで最も高い断崖のスカイウォークがある人気の展望台カボ・ギラオがあります。海抜579mの高さに、重力に逆らうように建つスカイウォークからは、島と魅惑的な大西洋の海の絶景を見晴らすことができます。
マデイラ島の港周辺の飲食店
マデイラ島は、地中海料理やポルトガル料理の影響を色濃く受け継ぐ、エキサイティングなグルメシーンを誇ります。人気料理の1つはエスペターダです。柔らかい牛肉の角切りをニンニク、岩塩、ローリエで味付けして串に刺し炭火で焼いた伝統料理で、ボーロ・デ・カコと呼ばれるパンをたっぷり添えて食べるのが一般的です。
シーフードはマデイラ料理に欠かせない食材で、島の沖合で獲れる新鮮な魚介類が豊富に揃っています。人気料理の1つはマデイラ風ラパス(カサガイ)です。香ばしいニンニクと搾ったレモンジュースで味付けをして軽くグリルして食します。
フンシャルに数多くあるバーやレストランでは、香り高い地元産のワインを豊富に取り揃えています。また、地元の人々に人気の青空市場、メルカド・ドス・ラブラドレスなどのファーマーズマーケットでは、甘いエキゾチックフルーツが売られています。
マデイラ島のショッピング
マデリア島はワインのほかにも、小さな村のショップで売られている複雑な模様の手作り刺繍でも有名です。フンシャルにはたくさんのお土産ショップや雑貨店があり、この魅力的な島での思い出の品を買うことができます。
交通手段 マデイラ島の移動
マデイラ島の公共交通機関は数に限りがありますが、フンシャルの人気スポット間の移動には、ホップオン・ホップオフバスをご利用いただけます。
港や市内各地ではタクシーも便利です。また、レンタカーを借りて、自分のペースで島を巡る観光客も多くいらっしゃいます。
マデイラ港の施設
フンシャルの中心部は港から徒歩圏内にありますが、メインターミナルから市内や島内のさまざまな場所への移動にはシャトルバスもご利用いただけます。タクシーやホップオン・ホップオフバスはターミナル入口から出ています。それ以外にも、トゥクトゥクに乗ったり、小型電気自動車をレンタルしたりすることもできます。
クルーズターミナルには、ATM、外貨両替キオスク、カフェ、ギフトショップなど、充実した設備を備えています。
マデイラ島のお役立ち情報
通貨
マデイラ島の通貨はユーロです。島内にはATMがたくさんあり、港のターミナルでは外貨両替ができます。マデイラ島ではチップは不要です。お食事の後や地元のタクシーをご利用後でもチップを渡す必要はありません。
気候
マデイラ島は「常春の島」と呼ばれ、美しい亜熱帯気候と1年中輝く太陽の光に恵まれています。
春と秋の気温は22°Cと過ごしやすく、島の観光に最適です。夏は1年で最も気温が高く、平均気温は24°C前後ですが、シロッコが吹くと33°Cまで上昇することがあります。 冬は気温がやや低くなりますが、島南部の日中の平均気温は20°Cほどになるため、避寒に訪れた人もがっかりすることはありません。