ジェノバ(イタリア)

ジェノバはイタリアで6番目に大きな都市で、リグーリア州の首都です。イタリアンリビエラへの玄関口としても有名ですが、街自体にも文化、歴史、アートなど多くの魅力が詰まっています。

ジェノバには深い歴史があります。特に旧市街には古い建物や曲がりくねった路地が複雑に入り組み、のんびり散策しながら過去を垣間見ることができます。

その一方で、ジェノバは未来を見据えた観光地でもあります。2004年に文化都市に指定されたことで、近年いくつかの改革が行われ、かつてのイメージが変更しつつあります。現在は、ヨーロッパ最大の水族館、活気あふれるレストランやバー、魅力的な海洋博物館などが建ち並んでいます。

ジェノバには歴史が深く根づいており、この近代的な都市は今も昔の面影を物語っています。ジェノバは紀元前4世紀に設立されました。ローマの要港だったため、街の名前は(ラテン語で「ドア」を意味する)イアウナから来ていると考えられています。フランク王国、サラセン帝国、ミラノ公国の占領を経て、16世紀にはスペインの支配下でジェノバは発展しました。17世紀に外壁が造られたことでさらなる繫栄を促し、ガレアッツォ・アレッシなどの著名な建築家によって美しい建築物が建てられました。

1970年代に一度衰退しましたが、クリストファー・コロンブスのアメリカ大陸発見500周年を迎えた1992年、港が世界的な注目を浴びたことで復活しました。

魅力的なジェノバの旧市街を通る狭い通りは昼下がりの散策に最適です。カルッギ(狭い路地)で有名な中世の面影を残すこのエリアは、古都の城門に囲まれ、独特の雰囲気が漂います。暗い迷路のような路地の散策は、昔のジェノバの雰囲気を実感するのにぴったりです。今は主に住宅地ですが、多くのバルやレストランもあります。オレフィチ通りに向かい、魅力的な市場の屋台を巡りましょう。

陽が当たる場所に出たら王宮が見えます。これはパラッツィ・デイ・ロッリ(迎賓館目録に掲載されていた宮殿)の1つです。繊細な装飾の調度品、階段状の庭園、17世紀の有名なアート作品などをご鑑賞ください。鏡の間も見逃せません。

休憩には、新しくできたバルやレストランでエスプレッソやランチをお楽しみください。ジェノバでは、塩味の効いたアンチョビをトッピングした薄い生地のピザから、ジェノバの高級シーフードを添えた素朴なパスタ料理まで、バラエティに富んだおいしい料理の数々をお楽しみいただけます。

続いては、水族館に向かいましょう。ここには5,000匹以上の海の生き物が住み、遊歩道の端に浮かぶ船ナベ・ブルーには各種サンゴが展示されています。

ジェノバの観光では、海洋博物館もおすすめです。ジェノバはかつて海の大国だったため、この興味深い整然とした博物館がこれを反映しているのは納得できるでしょう。ハイテクを駆使した参加型の展示では、豊かな航海の歴史を紹介しています。ジェノバ生まれとされるクリストファー・コロンブスに特化したフロアや、変化し続ける街の素晴らしいパノラマを楽しめる最上階もお見逃しなく。