セント・ジョージズ(グレナダ島)
グレナダ島の寄港地案内
グレナダ島では、あらゆることを少しずつお楽しみいただけます。セント・ジョージズ港に到着したら、午前中は植民地時代の歴史を探訪したり、未開の内陸部へ足を伸ばしたりして過ごし、午後にはチョコレートやスパイス、ラム酒を使ったスイーツを試してみましょう。ヤシの木に囲まれたビーチ、珍しい野生生物、滝、色とりどりの市場など、ここでの滞在中は、すべてが手の届く距離にあります。必要なのは、1日にどれだけ遊びたいかを決めるだけです。
グレナダ島の人気観光スポット
グレナダ島には、植民地時代の面影が色濃く残っています。フランスが最初にこの島を領有したのは1650年で、それから1世紀以上後の1783年に英国が統治を開始しました。この時代を物語る観光スポットがいくつか残されています。
フレデリック砦
18世紀に建てられたフレデリック砦は、セント・ジョージズ港の上にそびえ立っています。フランス人によって建設が始まり、1783年に英国人によって完成しました。この建物は4層構造になっており、歴史的には武器や貯水槽、食料の貯蔵に使われてきました。今日、この砦を訪れれば、グレナダ島の歴史を学べるだけでなく、眼下に広がる島の素晴らしい眺めもお楽しみいただけます。
リーパーズ・ヒル
セント・ジョージズから車で約1時間、島の北部にあるソーターズにはリーパーズ・ヒルがあります。ここは、グレナダの先住民カリナゴ族の人々が、フランスの植民地下で生きることを拒否して崖から眼下の海に飛び込んだと言われる場所です。現在では、ここで命を落とした人々を祀る記念碑を見ることができます。
コンコード滝とアナンデール滝
何か違った体験をお探しなら、グレナダ島でもっとアクセスしやすい滝の1つ、コンコード滝かアナンデール滝に行くのもおすすめです。アナンデール滝へは首都からは車で約10分、コンコード滝までは車で約30分の距離にあります。色とりどりの熱帯の花々やバナナの木々の間を通り抜けると、流れ落ちる水の穏やかな音と写真に収めたくなるような光景が広がります。
グレナダ島の楽しみ方
グレナダ島には、緑豊かな内陸部をはじめ、さまざまな見どころがあります。熱帯雨林、山々、ビーチ、市場、博物館、農園など、アクティビティには事欠きません。この島での過ごし方のおすすめをいくつかご紹介いたします。
ビーチでのひととき
ここに来たからには、ビーチでのんびりと日光浴を楽しみたいとお考えかもしれません。そんなときは、ウォータースポーツのアクティビティと日陰の多さで人気の、全長3.2kmのグラン・アンスへ向かってはいかがでしょう。北の端はかなり混雑していますが、南の端に行けば静かに過ごせます。モーン・ルージュ・ビーチも静かで素晴らしい場所です。遠浅で暖かいこのビーチは、泳ぎにあまり自信のない方やお子様連れの方に最適です。
海底美術館を散策
セント・ジョージズから車で15分ほどのところにあるモリニーレ湾には、英国人彫刻家、ジェイソン・デカレイス・テイラーが手がけた興味深い芸術プロジェクトがあります。ここには、海底の自然の岩の間に75の作品のコレクションが展示されています。ガラス底のボートから、またはシュノーケリングやダイビングアドベンチャーをしながら見ることができます。
セント・ジョージズの魅力を発見
歴史ある首都は、訪れる人を楽しませる魅力であふれています。ここを一日かけて探訪してみるのもおすすめです。素敵な市場でお土産や美味しい地元の新鮮なフルーツを買ったり、グレナダ国立博物館を見学したりしてからカレナージュに向かうのも良いでしょう。この絵のように美しい小さな入り江沿いを散策すると、色とりどりの漁船やかわいらしい建物を眺めることができます。
グレナダ島周辺の飲食店
飲食に関して言えば、グレナダ島は、チョコレート、スパイス、ラム酒で知られています。島に滞在中は、その3つ全てを試す機会がたくさんあるでしょう。
リバー・アントワーヌ・ラム蒸留所は、1785年に設立された、カリブ海で最も古い蒸留所の1つです。今日でも、蒸留所を見学して、カリブ海で最も古い現役の水車小屋で作られたラム酒を味わうことができます。
この島の濃厚でおいしいチョコレートを味わうなら、ベルモント・エステートを訪れてみましょう。17世紀のプランテーションとして植民地時代のルーツを持つこの農園は、現在、素晴らしいチョコレート作りを体験できる作業農場となっています。木からチョコレートバーになるまでの工程を学びながら、試食をお楽しみください。
グレナダ島はナツメグの世界第2位の生産国であり、島の料理の多くにはこのスパイスが使われています。また、シナモン、クローブ、ターメリック、ジンジャー、タイムもこの島で栽培されています。この島で完璧なスパイス料理を食べられる理由はここにあります。シーフードやシチュー、そして国民食のオイルダウンをぜひ試してみましょう。これは肉、鶏肉、魚、パンノキ、団子、野菜、そして風味豊かなスパイスをたっぷり使った料理です。
グレナダ島のショッピング
ご家族への贈り物や、ご自身のために島の旅の思い出の品を探したい場合は、ここならではの素敵なものが必ず見つかります。「スパイスの島」として知られるこの島では、丁寧に包装されたスパイスを持ち帰ることができます。特にセント・ジョージズ・マーケットやグラン・アンス・ビーチ近くの手工芸品マーケットで見つけることができます。ご自宅に持ち帰って、滞在中に味わったグレナダ料理を再現してみてはいかがでしょうか。
チョコレートの方がもっと興味があるという方には、セント・ジョージズのヤングストリートにあるハウス・オブ・チョコレートに立ち寄ってみましょう。カフェでお菓子を試食してから、お土産を購入することができます。クルーズ・ターミナルの外にあるエスプラネード・モールも、お土産を買うのに最適なスポットです。
グレナダ島での移動
下船する場所は、セント・ジョージズの中心街の近くです。ダウンタウンエリアまでは、エスプラネード・モールを通り抜けて歩いて行くことができます。ここからは、多くの主要観光名所が徒歩圏内です。ターミナルを出て、左手の観光列車に乗ることもできます。セント・ジョージズはかなり坂が多いので、タクシーをチャーターするのもおすすめです。また、首都の外におでかけの場合はタクシーが必要です。
グレナダ島の港の施設
グレナダ・ポート・ターミナルはセント・ジョージズのメルヴィル・ストリートにあります。無料Wi-Fi、ATM、トイレ、役立つ情報を提供する観光案内所などの施設が揃っています。エスプラネード・モールにも近いため、飲み物や軽食もすぐに手に入れることができます。
グレナダ島のお役立ち情報
通貨
グレナダ島で使用される通貨は東カリブドルで、セントルシア、ドミニカ、アンティグア・バーブーダ、セント・キッツ・アンド・ネヴィス、セントビンセント・アンド・グレナディーン、アンギラ、モントセラトで使われている通貨と同じです。島内のほとんどの場所で米ドルをご利用いただけますが、多くの場合、お釣りは現地通貨で返されます。キュナード船の船上でも両替が可能です。また、ATMもセント・ジョージズ市内の随所にあります。
チップ
グレナダ島ではチップは必須ではありませんが、お客様しだいです。優れたサービスに対してチップを残したい場合は、支払い総額の10%~15%程度が適切です。ただし、一部のバーやレストランでは、請求書にサービス料が含まれている場合がありますので、まずは請求書をご確認ください。
気候
グレナダ島は、一年中温暖な気候に恵まれています。平均最低気温は23~25°C、最高気温は30°C前後です。最も雨や雷雨が多いのは8月、9月、10月で、最も乾燥するのは2月、3月、4月です。