ハウゲスン(ノルウェー)
ハウゲスンは、凍てつくフィヨルドが北海に流れ出るノルウェーの南西の海岸に位置しています。息をのむような風景と世界有数の眺望が、この美しい海岸線の魅力でしょう。
ハウゲスンの静かな入り江は、切り立った断崖となだらかな牧草地に囲まれています。近くには目を見張るような岩層や、轟音を立てて落ちる滝もあります。
ハウゲスンが位置する地域は、ヴァイキング時代には極めて重要な場所であり、町の名前は当時国名として使われていました。沖合の航路帯はノースウェイと呼ばれ、やがてそれが短縮されノルウェーになりました。ここはノルウェー初の国王である美髪王ハーラルが国を統一し、後に埋葬された場所としても知られています。
近隣には、当時の農場を再現したヴァイキングビレッジのあるアヴァルズネス村や、古墳や高い石碑などのあるカルモイ島などの見どころがあります。
毎年8月にはシルダジャズ音楽祭とノルウェー映画祭が行われ、ハウゲスンは歴史を受け継ぎ現在もノルウェー文化の2大イベントの開催地となっています。
ピンク色のネオクラシカル様式の市庁舎を中心として、ハウゲスン市内にも美しい見どころはたくさんありますが、街の周辺にはさらに魅力的な観光スポットが点在しています。アクラフィヨルドは切り立った崖に挟まれ幅32kmもあり、多くの観光客が訪れます。
また、幅610mのラングフォス滝は、川が岩をつたり流れ落ちるようにも見える、最も壮大な景色の1つです。また、まるで絵葉書のような美しい景色も数え切れないほどたくさんあります。リーセフィヨルドを見下ろす有名なパルピット・ロックの素晴らしい景色は、フィヨルド地方一帯の象徴となっています。
絵画のように美しいニシン漁の町スクデネスハブンでは、1800年代にタイムトリップしたような気分になるかもしれません。カルモイ島の南端に広がるこの町には、非常に保存状態のよい、オレンジ色のとんがり屋根と白塗りの壁の木造家屋が100棟以上あります。