ヘルシンキ(フィンランド)

スオメンリンナ要塞の島を通り過ぎてヘルシンキに入港すると、ネオクラシカル建築が建ち並ぶ清潔で活気あふれる首都が見えてきます。エスプラナーディ通りでフィンランドの工芸品を買ったり、建築家サーリネンのスタジオを訪れたり、通りを散策して珍しい品物を売るお店やギャラリー、カフェ、レストランなどに立ち寄ったりしてお楽しみください。

ヘルシンキへようこそ

1812年にフィンランドの首都に制定されたヘルシンキは「バルト海の乙女」と呼ばれ、目を引くネオクラシカル様式の建物と活気あるショッピング街が共存する対照的な都市です。ヘルシンキ郊外には、優雅な古い邸宅や教会が立ち並びますが、市内は近代的な街並みが広がり、元老院広場を中心に数多くの博物館が点在し、文化の中心地となっています。長い夏の日には、地元人も観光客もヘルシンキの公園やビーチに集まります。冬には、伝統的なサウナに入ったり熱々のグロッギを飲んだりして体を温めます。

観光

元老院広場はヘルシンキ旧市街の中心にあり、市内観光の拠点に最適です。広場の中心には、かつてフィンランド大公であったロシア皇帝アレクサンドル2世の像が建っています。周辺には、大統領官邸やルター派教会であるヘルシンキ大聖堂もあります。ウスペンスキー大聖堂はここから徒歩ですぐの場所にあります。大聖堂は西ヨーロッパ最大のロシア正教会の1つで、これもまたフィンランドに残るロシアの遺産を象徴しています。現地の歴史や文化に興味がある方は、デザイン博物館、ヘルシンキ市立博物館、フィンランド国立博物館などさまざまな博物館を訪れてみませんか。

お食事とお飲み物

ヘルシンキのグルメシーンは活気があり革新的です。外食を楽しみヘルシーな食事に強い関心がある方にとっておすすめです。フィンランド料理で有名なのは地元産の食材や新鮮なシーフード、トナカイの肉などですが、ヘルシンキではビーガンやベジタリアンのレストランも豊富に揃っており、アジア料理や中東料理のレストランもあります。ランチにはヴァンハ・カウッパハリ・マーケットやヒエタラハティ・マーケットホールを訪れてみましょう。どちらにも、地元の人気料理から各国料理までお楽しみいただけるカジュアルなレストランがあります。1934年創業のシーホースは、よりフォーマルなフィンランドの郷土料理専門レストランで、観光客に人気です。

ショッピング

フリーマーケットやショッピングモールから、フィンランドの優れたデザインが並ぶ個人経営のブティックまで、ヘルシンキでは旅のお土産を多くの場所で見つけることがます。多くの屋内アーケードでは、国際的なファッションブランドやライフスタイルブランドに並んでフィンランドの現地ブランドも見つけられます。食品のお土産をお探しなら、ヒエタラハティ・マーケットホールやモコ・マーケット&カフェを覗いてみましょう。食品とともに生活用品も取り揃えています。もちろん、フィンランドを代表するデザイン、マリメッコの店を訪れずしてヘルシンキでのショッピングは完結しません。この有名なお店では、日用雑貨にもファッション用品にもブランドのシンボルである抽象的なプリントが施されています。

ヘルシンキ郊外

ヘルシンキからフェリーで15分の所には、複数の島々に点在するスオメンリンナ要塞があります。ユネスコ世界遺産に登録されており、ヘルシンキで最も人気のある観光名所の1つです。見どころが数多くあり、海岸沿いの散策もお楽しみいただけます。ヘルシンキから55km先の中世の街ポルヴォーにも歴史が息づいています。14世紀に建設された風光明媚な通りには、古くからある木造の建物が並び、旧港には可愛いらしいお店がたくさんあります。ヘルシンキ沖にある別の島、ピヒラヤサーリ島には、砂浜、自然の遊歩道、古いヴィラが点在しています。スオメンリンナ要塞と同様、ヘルシンキからフェリーですぐの場所にあり、夏にはフィンランド人に人気の保養地となります。