ホバート、タスマニア州(オーストラリア)

オーストラリアについての先入観を捨てて、タスマニア南東部の海岸にある素晴らしいホバートの魅力を発見しましょう。この州都の美しい遺産や風景、文化をご満喫ください。

ホバートにはヨーロッパ風の外観や雰囲気があり、独特の地域性があります。ウェリントン山を背景にした、オーストラリアの島嶼州、タスマニア州の州都ホバートは、冒険心と探究心に満ちたお客様にも見どころ満載です。

ホバートはオーストラリアでシドニーに次ぐ古い州都で、1804年に流刑地として建設されました。タスマニア州のダーウェント川の河口に位置するため、外海から保護された静かな町です。ただし、南緯度が高いため、オーストラリア本土よりも気温が涼しいことがよくあります。

ホバートは小さな町ですが、歴史、文化、アート、そしてグルメ市場の成長により国内で急速に注目が高まっています。

もともとはホバートタウンまたはホバートンとして知られていたこのタスマニア州の州都は、建設当時に植民地秘書官だったホバート卿にちなんで名付けられました。

ヨーロッパ人がタスマニア州に到着する前は、ムウィニナと呼ばれる先住民族が暮らしていました。彼らはこの地域にそびえ立つ山をクナニと呼んでいました。現在はウェリントン山と呼ばれています。

ホバートに最初に入植したヨーロッパ人の一部は囚人でしたが、1840年代に囚人の移送に対する地元の反対運動が起きました。1853年までには、当時ヴァン・ディーメンズ・ランドと呼ばれていたタスマニア州への囚人の移送は終わりました。

ホバートはオーストラリアとフランスの南極活動の母港で、毎年約2,000トンの貨物が南極の港に運ばれています。

ホバートへのクルーズでは、クルーズのお客様を最初にお迎えするのはウェリントン山です。街の背後にそびえる自然豊かなこの山の上からは、ホバートの絶景を見下ろすことができます。海抜約1,219mの山の頂上は冬には雪を頂き、他の季節には豊かな緑に包まれています。シャトルバスは、ホバートの中心部からウェリントン山まで約25分の道のりを定期運行しています。

タスマニア王立植物園では、14万m²の広大な敷地に世界中から集められた植物が植えられ、美しい自然を満喫することができます。街の喧騒から逃れられる静かな場所で、ロマンチックな散策や瞑想に最適です。

ジョージアン様式やビクトリア様式の建築物が立ち並ぶ歴史的な街並みのバッテリーポイントでは、ホバートのヨーロッパの影響を感じることができます。カフェやブティックを見て回るのも楽しいですが、地域の歴史や文化をもっと知りたい方は、バッテリーポイントのウォーキングツアーに参加してみましょう。地元のガイドが案内するこのツアーでは、歴史豊かな地区の美景に浸りながら地元住民や遺産について学ぶことができます。

土曜日にホバートを訪れるなら、サラマンカ・プレイスに直行して活気あふれるサラマンカ・マーケットを覗いてみましょう。このストリートマーケットは、1972年にわずか12の露店からスタートしましたが、今や300軒以上の露店が立ち並び、毎週25,000人以上が訪れます。地元の新鮮な食材や手工芸品のお土産を買うのに最適な場所です。

ムーリラ・ワイナリーの敷地内にあるミュージアム・オブ・オールド&ニュー・アート(MONA)は、創設者デイビッド・ウォルシュのプライベートコレクションだった400点以上の美術品を所蔵しています。小さな町の観光スポットとして高い評価を得ており、ビルバオのグッゲンハイム博物館とも比較されます。