リーゼイ島(アイスランド)(クルージング)

アイスランド北部のエイヤフィヨルズルの静かな海に浮かぶこの小さな島は、美しい風景、たくさんの野生動物、興味深い歴史と文化にあふれています。 

リーゼイ島の寄港地案内

面積がわずか8km2のこの島がヘイマエイ島に次いでアイスランドで2番目に大きな島であることは実に驚きです。人口200人未満のリーゼイ島は、豊富に生息する鳥類とバイキングの歴史で知られています。

最高部が海抜110mというかなり平坦な島ですが、広大な緑の平原、特にアイスランド本土の山並みを背景にした姿はまさに目を奪われます。

リーゼイ島の人気観光スポット

リーゼイ島を航海すると、切り立った崖と丸みを帯びた石のビーチなど多様な特徴のある海岸線が見えてきます。海岸沿いに建ち並ぶ、色とりどりの屋根で美しく飾られた白い建物などの風景をたくさん写真に収めましょう。

リーゼイ島はアイスランドでバードウォッチングを楽しむのに絶好の場所です。空には40種類以上の鳥が飛び、地上にはライチョウ、湿原の鳥、キョクアジサシなどを観察できます。特にキョクアジサシはリーゼイ島にヨーロッパ最大の営巣地を作っています。バードウォッチングに興味がなくても、島を囲む海の景色をお楽しみいただけます。エイヤフィヨルズルはホエールウォッチングに絶好のスポットです。ザトウクジラ、シャチ、シロナガスクジラ、ネズミイルカやイルカなども探してみませんか。

島自体にも、ここの貿易の歴史を物語るランドマークがいくつかあります。漁業は長い間島民の重要な収入源であり、古い漁場の1つは現在ギャラリーとして地元の手工芸品を展示しています。船からはもう1つの重要な建物、シャーク・イェルンズルの家が見えるかもしれません。1885~86年に建てられたこの建物は現在博物館になっており、19世紀には危険ながらも実入りのいい事業だったアイスランドのサメ狩りの歴史を紹介しています。

リーゼイ島の楽しみ方

船がエイヤフィヨルズルの穏やかな海を滑るように進み、本土の山並みと心休まるリーゼイ島の田園地帯を通り過ぎる時には、すべての瞬間とすべての景色を記録に残しておきたくなることでしょう。ご帰宅後もこの景色を楽しめるよう、スマートフォンやカメラを準備して写真やビデオをたくさん撮りましょう。  この場所は、クジラやイルカを見たい方にも、島の海岸線の変化に富んだ岩層に興味がある方にも、多くの鳥を観察したい方にも、ご満足いただけること間違いありません。

もちろん、クルージング中はゆっくりとくつろいで過ごすこともできます。デッキ、バルコニー、または数あるラウンジのお気に入りのコーナーなど、船内でご自分だけのスペースを見つけましょう。そこから景色を眺めたり、大切な人とおしゃべりしたり、ホットチョコレートや温かい飲み物を飲んだり、ゆっくり流れる時間をお楽しみください。クルーズ中に通る場所について詳しく知りたい方は、ライブラリーへ行ってアイスランドに関する本を何冊か見つけ、歴史や野生動物、地質学的な重要性について学ぶのもおすすめです。

リーゼイ島の文化と歴史

アイスランドや北ヨーロッパの歴史に興味がある方は、リーゼイ島の通過時には島の過去について知りたくなるかもしれません。リーゼイ島は、『ランドナーマボーク』または『植民の書』および『ヴィガ・グルムスのサガ』という2つの古代アイスランドの文書に言及されています。『ランドナーマボーク』の最古の写本は13世紀に書かれたもので、これによると初期のバイキング入植者たちはリーゼイ島に住みつき、ステイノルフル・マリが島の最初の住民だったということです。

エイヤフィヨルズルは漁業に絶好のロケーションだったため、昔から島の人々にとっての重要な収入源となっています。19世紀には、スウェーデンとノルウェーの商人によってリーゼイ島にニシン塩漬け工場が建設され、その後まもなく地元の人々が後に続きました。ニシン産業はすべての島民に利益をもたらし、1930~1950年にかけて最高潮に達しました。

リーゼイ島のお役立ち情報

気候

リーゼイ島はエイヤフィヨルズル地域と同様、一年を通して気温が低く、かなりの量の雨と雪が降ります。6月から9月の夏季には最も気温が高くなりますが、それでも最高気温は8°Cほどにしかなりません。一方、11月から4月の冬季の平均気温はおよそ2°Cです。3月は1年で最も寒い月で、平均気温は0°Cです。

荷造りの際は、デッキでの寒さや雨の可能性に備えて、重ね着できる服装と防水性の衣類を忘れずにご用意ください。雨を避けたい方は、4月中旬から8月にかけての比較的乾燥した季節に訪れるのが最適です。