インサイド・パッセージ、アラスカ州(アメリカ)(シーニッククルージング)
インサイド・パッセージの寄港地案内
1,000の島々、湾、フィヨルドにまたがって広がり、常に変化し続ける風景を誇るアラスカのインサイド・パッセージは、世界で最も壮大な海域の1つです。かつては探検家や冒険家のみが行き交うルートだった手付かずの大自然と青く輝く海の中をキュナードの客船で行くクルーズは、他では味わえない魔法のような体験となるでしょう。
インサイド・パッセージの人気観光スポット
シアトル近郊のピュージェット湾から北のジュノーとスカグウェーまで800kmに及ぶこの保護地域は、大型船が航海できる数少ない地域で、クルーズのお客様が氷河や森林に囲まれた島々、氷で削られたフィヨルドを間近で体験できる場所でもあります。隔絶されたアラスカの町とテンポの速い外界をつなぐ数少ない水路をくねくねと進む体験は、インサイド・パッセージのクルーズならではです。
旅の途中では、トリンギット族の慣習に根ざしたコミュニティ、時が止まったかのようなゴールドラッシュの町、そして町が小さく見えるほど広大な氷河に出会えます。19世紀にアメリカの探鉱者が取ったルートをたどり、海の探検者にのみ開かれていた保護された入り江や湾を回ります。
アラスカ州インサイド・パッセージの楽しみ方
インサイド・パッセージの航海では、アラスカのワイルドな手付かずの自然が織りなす絶景に浸ることができるとともに、数多くの写真撮影のチャンスと息をのむような瞬間が待っています。
インサイド・パッセージ・クルーズでは、今まで見たこともないような白く輝く氷河を目の前にして童心に帰ったような純粋な驚きに包まれたり、アラスカの野生動物に遭遇したりするチャンスもあります。運がよければ、野生のサーモンを獲るヒグマや頭上を旋回するワシ、凍てついた深海から優雅に浮上するザトウクジラなどの姿を、船のデッキや客室のバルコニーから見ることができるかもしれません。
アラスカのインサイド・パッセージでのクルーズでは、こうした魂を揺さぶる瞬間に何度でも出会うことができます。より純真な存在の魔法に、一瞬でも我を忘れるチャンスを味わうことができるでしょう。いつまでも心に残る思い出となること間違いなしです。
インサイド・パッセージの文化と歴史
一連の水路、数々の島、海岸沿いの町や森林が、最後の氷河期に形成されたインサイド・パッセージを構成しています。南東部にはアメリカ最大の国有林であるトンガス国有林が広がっています。この温帯雨林にはヘラジカやシカなどの野生動物が生息し、森の小川には5種類のパシフィックサーモンが産卵にやって来ます。
インサイド・パッセージと呼ばれるようになる以前、このルートは1890年代後半にゴールドを求めてアラスカにやって来た数万人の探鉱者に利用されていました。この間にアラスカの人口は大幅に増加し、1890年には4千人超だった人口は、19世紀末には3万人以上となりました。このゴールドラッシュ時代の面影は今も残っており、多くのインサイド・パッセージの港では、開拓時代のカラフルな建物が目に飛び込んできます。
太平洋の嵐から保護されているインサイド・パッセージは、ジュノーやケチカンなどのアラスカの街への航路を提供する「海のハイウェイ」です。船が切り立った断崖やそびえ立つ氷河の数メートル先まで近づいて航行できる、世界でも数少ない水路の1つです。その絶景は、魅惑のアラスカ・クルーズにさらなる魅力を加えます。