基隆(台湾)

台湾の港町、基隆は、首都台北から車でわずか20分です。長く水深が深い港は、クルーズ船やコンテナ船の数も多く、活気にあふれています。

基隆の観光名所の多くは、市の中心部か5km圏内にあります。徒歩のツアーでは、基隆港の魅力を存分に味わうことができます。

中でも一番有名なのは、基隆廟口夜市でしょう。賑やかな市街地を散策しながら、五感を刺激する市場へ向かいましょう。活気あふれるエンターテイメントやアクティビティを見たり、聞いたり、触ったり、匂いをかいだり、美味しい屋台料理も堪能できます。

基隆の中心部に位置する奠済宮は、祖神、陳元光将軍を祀っています。ここは聖地であり、この地域が成功を収めたのは神のおかげであると考えられています。中国のデザインには、神話に登場する海の生き物を描いた精緻な彫刻や彫像が多く見られます。彼らの先祖が海に大きく依存して生活していたあかしです。

基隆港のすぐ東の山の上には、中正公園があります。この公園には巨大な観音像が湾を見下ろすようにそびえ立ち、船で訪れる人々のランドマークとなっています。そのそばに鎮座する布袋像が、笑顔でクルーズ客を迎えてくれます。この公園は、夏季に開催される中元祭の会場でもあります。古くからの言い伝えや歴史だけでなく、ここ数年では、アートやカルチャーが伝統的なセレモニーに見事に融合しています。中元祭は7月から8月に開催されますが、この時期にはほかにも様々な祭が催されています。

基隆の西、大武崙山には、複数の支流が合流する情人湖があります。深い森の中を散策したり、ピクニックエリアを巡ったりと、思いのままにお過ごしください。街の賑わいを満喫した後には、心安らぐひとときとなるでしょう。

台北は、港からほど近く、ビジネスと観光の中心地として発展した、多様な顔を持つ国際都市です。国立故宮博物院は見逃せません。北京の故宮である紫禁城がその原点となり、陶磁器、青銅製品、ヒスイの彫刻、書道など、中国王朝の工芸品や美術品から成る世界最大のコレクションが展示されています。ではなぜ中国本土ではなく、台湾にこのような壮大なコレクションがあるのでしょうか。1948年国共内戦の際に、この安全な場所に移され、それ以来ここに所蔵されているのです。

台北101は、台湾で最も高い建物(世界でも5番目)で、89階の展望台からは台北市内の素晴らしい景色を望むことができます。ビジネスと金融の中心であるだけでなく、世界有数のブランドが集まるショッピングセンターとしても有名です。

台北の味

この地域には豊かな食文化が息づいており、中でも有名なのは屋台の軽食で、甘いものも辛いものあります。このスペインのタパスのように小振りな軽食はどれも絶品で、地元の人々のルーツが感じられます。魚介入りの餃子、揚げパン、出汁のきいた肉団子入りスープなど、食欲をそそるものばかりで、素晴らしい思い出になるに違いありません。