キリウィナ島、トロブリアンド諸島(パプアニューギニア)
キリウィナ島は、パプアニューギニアのミルン湾州の一部です。トロブリアンド諸島で最大の島であり、総面積450km²の群島に住む12,000人余りの人口のほとんどがこの島に住んでいます。
ここでの寄港中は、長年培われてきた、地元社会の生活とは切っては切れない信仰について知ることができます。たとえば、妊娠は先祖の霊によって引き起こされる、おまじないでより魅力的になれるなどです。島の部族内には特定の役割があり、より上位の社会的地位には大首長や雨乞い師などがあります。住民はキリヴィラ語およびそのさまざまな方言を話します。
小さな島ですが、サツマイモやキャッサバイモ、そして特にヤムイモの栽培が盛んです。ヤムイモは実はトロブリアンド社会の通貨であり、おそらく島のいたる所にヤム小屋を見ることでしょう。運がよければ、地元のクリケットゲームを観戦する機会があるかもしれません。トロブリアンド部族間の対立が禁止されているため、代わりに対立的な要素がゲームに織り込まれ、彼ら独自のユニークなバージョンができました。選手数に制限はなく、多くの場合、戦いの儀式に由来する歌や踊り、そして対戦相手への下品なののしりなどが加わった興味深い見ものになっています。
キリウィナ島には比較的基本的なインフラが整備されており、多くの場合交通手段は自家用車です。島内の村を訪れる時は自家用車を使うことになります。
港周辺や、島内の人口が密集している地域では、地元の手工芸品を売る屋台をよく見かけるでしょう。中には、貝殻を使って丹念に作られた小物やジュエリーのほか、ステッキなどの木彫りの品もあります。これらの品々は、削り出しが極めて難しい黒檀で作られており、繊細なデザインは職人の優れた技の証です。
島の北部には、白砂と澄み切った海が広がるカイボラビーチがあり、美しいサンゴ礁ではシュノーケリングやダイビングをお楽しみいただけます。よりアクティブに行きたい方には、カロパ洞窟へのハイキングがぴったりです。実際には、この洞窟は深い地下墓地で、人骨も見つかっています。伝説によると、ドカニカニと呼ばれる巨人の骨が、彼の被害者たちの骨とともに洞窟に横たわっていると言われています。