高知

高知市は高知県の県庁所在地です。高知県は、日本列島を構成する4つの島のうち最も小さな島である四国に位置しており、寺院や森林に覆われた山々が点在する自然豊かな地域です。

高知市の主な観光名所の1つが高知城の一帯で、その天守は現存12天守の一つです。多くの建物は1700年代半ばの大火災の後に再建されたものですが、その起源は1600年代初頭まで遡ります。同城の特筆すべき点は、軍事施設としてだけではなく、住居としても使われていたことでしょう。木目の内装は江戸時代の城の姿をそのまま物語っており、展望ロビーからは市街の素晴らしい眺めをお楽しみいただけます。

四国には、1,200年以上前に仏教徒によって建立された88の仏教寺院が点在しています。現在は四国遍路の重要なルートとなっており、それぞれの札所寺院を訪れると、物質的な欲求から解放されると言われています。このうち16寺院は高知市にあり、美しい5重の赤い仏塔を持つ竹林寺もその1つです。

日本の歴史にご興味のある方はすでにご存知かもしれませんが、高知県は坂本龍馬の出身地としても有名で、県内のいたるところに銅像が置かれています。龍馬は明治天皇が幕府を倒して東京に遷都した明治維新において、重要な役割を果たしました。現代日本の歴史の始まりともなったこの物語は、坂本龍馬記念館でも再現されています。

赤い桁橋「はりまや橋」は市の中心部にある有名なランドマークで、その昔、五台山の僧と地元の少女の禁断の恋の物語の舞台となった場所として知られています。寺院の規律を破ったとして二人はその後、他国へ駆け落ちしたエピソードが残っています。

カツオのたたきは、地元料理の1つです。軽くあぶったカツオの刺身に、ねぎ、ショウガ、にんにく、醤油、すだちなどを添えてお召し上がりください。日本酒通のお客様には、近隣の醸造所もおすすめです。何世代にもわたって受け継がれてきた、この地ならではの技法をその目でご体験ください。

お土産をお探しなら、地元の数々のアーケードや魅力的なショッピング街でさまざまなお買い物をお楽しみいただけます。特に、高知県は上質の手すき和紙「土佐和紙」で知られています。いの町紙の博物館では、手すき和紙作りに挑戦したり、世界に一つだけの記念品を作ったりすることもできます。

四国の景色は、四季折々の美しさを映し出しています。春は桜、秋は豊かな紅葉、そして冬には雪が見られます。四国の多様な自然の見どころの1つ、龍河洞は、膨大な鍾乳石や石筍、岩層から成る巨大な石灰岩の洞窟で、水の流れや折り畳んだ布のように見える神秘的な地層が形成されています。また、同地では古代遺跡も発掘されており、約2,000年前の土器なども多数発見されています。