コディアック、アラスカ州(アメリカ)
コディアックへようこそ
アラスカにあるこの地域が「エメラルドの島」と呼ばれる理由は、現地を訪れればすぐに理解できるでしょう。コディアックの山々は、エメラルドのような形状だけでなく、色も緑色に輝いています。また、島の海岸に打ち寄せる海は、まさしくサファイアブルーをしています。バラノフ博物館で地元の歴史に触れたり、島の地ビール醸造所でクラフトビールを試飲したり、絶景のハイキングコースに挑戦したりするなど、さまざまな楽しみ方ができます。
観光
港からコディアック最大の入植地であるコディアック市へは、徒歩またはタクシーですぐです。見どころの1つである1943年に建てられた聖復活教会は、聖ハーマンの遺品が残る美しい建物です。歴史に興味がある方は、アラスカで最も古い建物にあるバラノフ博物館で、コディアックのロシア時代とアメリカ時代初期の展示をぜひ見学してみましょう。アルティイク博物館では、アラスカの先住民であるアルティイクについて理解を深め、コミュニティの文化や風習を知ることができます。また、この地域に多く生息するヒグマはヘリコプターから観察できます。コディアックの冷たい海に頻繁にやってくるツノメドリやクジラは、島のボートツアーで間近で見るのが一番です。
お食事とお飲み物
港のあるウォーターフロントは、複数のバー、レストラン、カフェが軒を連ねるコディアック市でも活気ある中心地となっています。この地域の特産はカニとパシフィックサーモンで、漁師が豊漁で帰港する光景も珍しくありません。コディアックで獲れたシーフードは大変新鮮です。朝に獲れたものがランチで食べられることも多く、お寿司は今や、市内のバーやグリルのどこでも見られるメニューとなっています。クラフトビールがお好きな方は、コディアック・アイランド・ブリューイング・カンパニーがおすすめです。ここのビールは、きれいな島の水とオーガニック麦芽を使い、樽で熟成発酵させています。醸造所のタップルームは、コディアックのフレンドリーな住民とお酒を楽しむのにぴったりの場所です。
ショッピング
コディアック市でのショッピングは主に地元住民向けで、食料品や家庭用品などの実用的な商品を販売する店が大半です。アウトドア派向けの専門ショップは、ハイキング用品、スポーツウェア、釣り用品を取り扱っています。一部の大型スーパーでは、地元のアートや工芸品を揃えています。コディアックでは、温かい衣服、特にウールの衣類が多く販売されています。アンティークやコレクターズアイテム、ヴィンテージの掘り出し物を扱うリサイクルショップも人気です。島の醸造所、コディアック・ブリューイング・カンパニーでは、ブランド名入りのグラスや衣類も取り扱っており、クラフトビールファンに嬉しいお土産になるでしょう。
コディアック郊外
コディアック島の3分の2を占めるコディアック国立野生生物保護区には、高山の牧草地、深い森、湿地帯など多様な環境が整っており、3,000頭以上の野生のヒグマが生息しています。公園には道路はありませんが、上空から息をのむような景色を堪能できるプライベートチャーター機ツアーがおすすめです。コディアック市街から約2.4kmの場所にあるフォート・アバクロンビー州立歴史公園では、第二次世界大戦中の生活に焦点を当てた興味深い展示をご覧いただけます。かつての軍事防衛の痕跡は、トウヒが生い茂る崖の上に今でもくっきりと残っており、弾薬庫は復元されてコディアック軍事史博物館になっています。