アレシフェ、ランサローテ島(スペイン)
ランサローテ島の港町アレシフェは、溶岩で覆われたまるで別世界のような魅力への玄関口です。ここは島の中心都市であり、バラエティ豊かな観光スポットや飲食施設にあふれています。
アレシフェ(ランサローテ島)の寄港地案内
ランサローテ島の東海岸に位置し、アフリカ北岸からわずか125kmの沖合にある港町アレシフェは、自然が生み出した絶景を誇り、スペインのカナリア諸島の宝石として愛されています。晴天が多く降雨がほとんどない乾燥気候のこの島は、カナリア諸島や地中海へのクルーズで人気の寄港地として古くから親しまれてきました。
ランサローテ島には、ロス・マルモレス埠頭とラ・ボカ・デ・プエルト・ナオスという、客船用の港が2つあります。どちらの港も島の中心都市アレシフェの近くにあり、人々の温かさや素晴らしい眺望、またランサローテ島の伝統的な生活に触れる機会を多く提供しています。
アレシフェ(ランサローテ島)の人気観光スポット
ランサローテ島で下船すると、目の前に現れる圧巻の風景に驚かされることでしょう。月面のようなこの土地を体験するのにおすすめの観光地は、ティマンファヤ国立公園でしょう。島の南東部に位置する火山性の土壌でできたこの公園は、1720年、1736年、1824年に発生した噴火によって形成された、荒々しくも美しい景観が特徴です。
ランサローテ島の歴史や建築に興味のある方は、港に見どころがたくさんあり、飽きることはありません。サン・ガブリエル城はそのうちの1つです。プエルト・ナオスを一望する小さな島にある16世紀に建てられたこの石造りの要塞の土手道を歩いてみましょう。ここからは、大西洋の広大な青い海と市街地の素晴らしい眺望をお楽しみいただけます。
港から近いもう1つの見どころは、サン・ヒネス教会です。豪華な装飾が施されたアレシフェ旧市街広場を堂々と見下ろすこのきらびやかな白塗りの教会は、その華麗な美しさと1500年代にまでさかのぼるルーツを誇ります。
アレシフェ(ランサローテ島)の楽しみ方
カナリア諸島はそのビーチでも有名です。ランサローテ島の柔らかい黄金の砂浜は港の近くにもあります。島の中心都市アレシフェにはエル・レドゥクト・ビーチがあり、ここでは、そよ風に揺れるヤシの木の下でデッキチェアに寝そべったり、近くのサンゴ礁でシュノーケリングを楽しんだりできます。
島の北部にはロス・ハメオス・デル・アグアがあります。自然の美しさと芸術的センス、そして建築美が融合した地下の宝石です。この一連の自然の溶岩洞窟のひとつには、アルビノ種のカニが生息する透き通った水の湖があります。地球上の他のどこでも見られない風景です。2つ目の洞窟も同様に見事で、豪華なイベントやディナーを催すことができる、入念に設計されたコンサートホールがあります。
ロス・ハメオス・デル・アグアの近くにはロス・ベルデス洞窟があります。別名「緑の洞窟」とも呼ばれるこの溶岩洞窟のトンネルシステムは、5,000年以上前に島の火山噴火によって形成されました。
謎めいた芸術家セサル・マンリケの旧家への訪問は、ランサローテ島へのクルーズのもう1つのハイライト。特にアート好きの方は興味をそそられることでしょう。固化した大昔の溶岩流の中に建てられた家は、自然と人工の要素が見事に融合しています。ここには、マンリケやピカソの作品も飾られています。
アレシフェ(ランサローテ島)港周辺の飲食店
ランサローテ島の郷土料理は、多様性があり刺激的なダイニング体験をお届けし、クルーズのハイライトとなること間違いなしです。ランサローテ島のバルやカフェ、レストランのメニューは島のスペインの伝統に強い影響を受けながらも、アフリカ料理やラテンアメリカ料理の要素も見られます。
島の特製料理であるモホソースは、カナリア諸島全域の料理に欠かせない食材です。モホソースには2種類あり、赤いソースは燃えるような強烈な辛味で有名です。よりマイルドな緑のソースは、香ばしいニンニク、ハーブ、スパイスの強い香りが特徴です。
モホは、地元産の小さなジャガイモを高い塩分のお湯で茹でたパパス・アルガーダスによく使われます。ジャガイモは調理されると皮がしわしわになります。そのため、「しわしわポテト」というニックネームで呼ばれているのです。
ランサローテ島のもう1つの代表料理はエストファドです。ボリュームたっぷりのシチューという表現がぴったりのこの料理には、牛肉、ヤギ肉、またはじっくり調理した他の肉と、ひよこ豆や季節の野菜が使われています。また新鮮な魚も豊富です。お勧めの料理をお探しなら、プンティリャス・デ・カラマール(レモンを振った子イカの丸揚げ)がお勧めです。
ランサローテ島の寄港中は、おいしいワインを試飲できるチャンスもあります。島のぶどうは栄養豊かな火山性土壌で栽培されるため、独特の土の香りを持っています。
アレシフェ(ランサローテ島)のショッピング
ランサローテ島で一番のショッピングエリアは、下船してすぐのところにあります。レオン・イ・カスティージョ通りとその周辺の通りは、島内で最も人気のあるショッピング街の1つで、アレシフェの中心部に位置しています。さまざまな地元の工芸品店、ファッションショップ、ギフトショップに加え、幅広い商品を販売する個人経営のブティックも揃っています。
島内の小さな村や、毎日開かれている市場やバザールの屋台では、手作りのお土産が見つかります。
アレシフェ(ランサローテ島)での移動
船が停泊する場所にもよりますが、通常は港からアレシフェの中心街までシャトルバスが出ています。
タクシーも港や市内のいたる所に待機しています。緑のライトが点灯している白いタクシーを探してください。
街を離れ島内の他の場所を観光したいという方は、地元のバスをご利用いただけます。乗車券は指定のバス停または乗車時に運転手から直接購入できます。
周辺の小さな島々や、テネリフェ島やグラン・カナリア島などの大きな島へも、毎日多くのフェリーが運航しています。ランサローテ島外へご旅行になる場合は、クルーズ船の出発までに戻れるよう、船旅の時刻や所要時間を含めた旅行時間を事前にご確認ください。
アレシフェ(ランサローテ島)の港の施設
船の停泊場所がクルーズ専用埠頭の場合は、市内中心部までの短い距離を結ぶシャトルバスを利用できます。徒歩の場合は、所要時間はおよそ15~20分です。
港周辺には、小さなショップ、スーパーマーケット、バル、レストラン、観光案内デスクがあります。また、港にご滞在中に島内の他の場所へ車で移動したい場合は、レンタカーオフィスもあります。
アレシフェ(ランサローテ島)のお役立ち情報
通貨
ランサローテ島を含むカナリア諸島はスペインに属しているため、使用通貨はユーロです。ATMは市内随所にあり、多くの施設ではデビットカードまたはクレジットカードをご利用いただけます。ただし、カードでのお支払いに対してカード発行会社より手数料が請求される場合があります。そのため、お買い物をされる予定の方は少額の現金をご持参されることをお勧めします。
チップ
ランサローテ島のレストランでは、請求書の合計額の5%~15%をチップとして残すのが慣例です。勘定書にサービス料が含まれていることは非常にまれですが、加算されている場合はチップは不要です。
カジュアルなバルやカフェでは、ドリンクを1~2杯だけ注文したような場合は支払い金額のおつりを置いて行くのが一般的です。長く滞在したり、複数のドリンクを注文したりする場合は、レストランと同様に請求書の合計額の5%~15%をチップとして支払います。
タクシーをご利用の場合、小数点以下の金額を切り上げて支払うのが普通ですが、支払合計額の10%以上支払う必要はありません。
気候
カナリア諸島の他の島と同様、ランサローテ島は亜熱帯気候に属し、年間を通して太陽の光がたっぷり降り注ぎます。
夏は特に暖かくて湿度が高く、8月は気温が31°C前後になります。
春と冬は島の観光に一番人気の季節です。平均気温は約21°Cと爽やかで、雨もほとんどなく、ビーチや観光を楽しむのに最適です。