ラウトカ(フィジー)

西海岸にあるラウトカは、フィジーの332の島々の中で2番目に大きな都市であるだけでなく、首都スバに次ぐ熱帯の楽園フィジーへの玄関口でもあります。

のどかなビーチは、島を囲むラグーンの澄み切った水へと続いています。ラグーン自体も、緑あふれる地形に縁どられたまさに至福の光景です。

1年を通して温暖な気候に恵まれたビティレブ島は、訪れる時期を選びません。ビーチには手つかずの自然が広がり、やさしく揺れるヤシの木の下で暖かい日差しを浴びてリラックスすることができます。

ラウトカは「槍が当たった」という意味のフィジー語から名づけられており、この町の歴史や文化に関するヒントを与えてくれます。言い伝えによると、2人の首長が決闘し、1人が槍で胸を突かれて死ぬ前に「ラウトカ!」と叫んだと言うことです。フィジー文化においては部族の伝統は今も重要で、地元の村々を中心に生活が営まれています。

シュガーシティとして知られるラウトカの主要産業はもちろん製糖業で、街は高く伸びるサトウキビ畑に囲まれています。1903年に建設されたラウトカ砂糖工場は南半球最大の砂糖工場であり、地元の大きな雇用源となっています。20世紀初頭に多くの人々が職を見つけるためソロモン諸島やインドからラウトカにやって来ましたが、それが島に多文化の雰囲気を加えることになりました。

ビーチを愛するなら、ラウトカのビーチの真っ白な砂浜にいつまでも留まっていたくなることでしょう。ターコイズブルーのリングのように島を囲むラグーンは、シュノーケリングやパドルボード、あるいは温かい海水に浸かってくつろいだりカラフルな海の生き物の群れが泳ぐのを眺めたりするのに絶好の場所です。

ビーチから離れるひとときをお求めなら、ビティレブ島内のラウトカ郊外にも見どころがいっぱいあります。ラウトカにも緑豊かな木々が立ち並ぶ広いメインストリートとカフェやレストランが点在し、ここから大小さまざまな冒険をお楽しみいただけます。

人口当たりのクリシュナ意識国際協会員数が世界一を誇るスリ・クリシュナ・カリヤ寺院は、ラウトカの中心部にある驚きの文化的名所です。ラウトカへ寄港する際には、日曜日の礼拝を見学することができます。色鮮やかで興味深い体験となることでしょう。

地元住民や観光客に人気のラウトカ市場では、地元のお土産をお買い求めいただけます。新鮮なトロピカルフルーツ、衣料品、スパイス、手織りのバスケットや帽子などの手工芸品が見つかります。

ラウトカで一風変わった体験をお探しなら、サウスパシフィック蒸留所へ行ってみましょう。こちらでは、砂糖工場で作られる糖蜜を使ってラム酒やその他のお酒が作られています。通常の営業時間中は、蒸留所の無料ツアーに参加できます。

自然を楽しむなら、コロヤニツ国立遺産公園がおすすめです。滝やウォーキングコース、固有の動植物が生息する自然の楽園です。野鳥観察をされる方は、世界中でここにしか生息していないフィジーヒラハシやフィジーオオタカを発見してみましょう。