マオン、メノルカ島(スペイン)
メノルカ島は、バレアレス諸島の主要な島4つのうちの1つです。主要都市マオンは、ジョージ王朝様式の英国風の家々や、外海から守られた港で知られています。ラ・コンスティトゥシオ広場のサンタ・マリア教会は、見どころの1つです。
マオンにはビーチはありませんが、松林やリボン状の砂地で覆われた海岸沿いには楽しめるスポットがいくつもあります。そのうちマオンに最も近いものは、絵のように美しい三日月の海岸線と浅瀬が魅力のアス・グラウです。町の後方には、サルブフェラ・ダス・グラウ自然公園のなだらかな砂丘が広がります。この保護湿地は島の北東部を占め、島がユネスコの生物圏保護区となっている大きな理由です。
メノルカ島には紀元前2000年頃から人類が住んでおり、島の随所に散りばめられた、タウラと呼ばれる35枚の先史時代の一枚岩は見どころの1つです。この島は近年の歴史の中でさまざまな国の手に渡り、18世紀には英国が一時的に支配していました。これが理由なのか、この島はジンで有名となり、ショリゲー蒸留所では地元産のさまざまなジンを味見することができます。
英国が残したもう1つの遺産は、マオンへの港の入口にある戦略的な半島、ラ・モラ要塞です。当初は未完成のままでしたが、その後スペイン人が2度にわたって防御の改良を行い、今日残っている要塞を作り上げました。
エレガントな18世紀の邸宅、趣のある教会、ゴシック様式の大聖堂が目を引くマオン。市内最大の広場であるエスプラナーダ広場には、印象的な赤い市庁舎があります。メノルカ島のかつての中心都市シウタデラも訪れる価値があります。ここには、ゴシック様式の大聖堂をはじめ、木陰が涼しい広場や何世紀もの歴史を持つ教会が雑然と建つ興味深い街です。島内には他にも、ロブスター料理で有名な漁村フォルネイス、島の最高峰トロ山、野生の花々が咲き乱れる牧草地の眺めなどにも心惹かれるかもしれません。