マラガ(グラナダへのツアー)(スペイン)

コスタ・デル・ソル(文字通り訳すと「太陽の海岸」の意)に位置するマラガへのクルーズは、南スペインの文化に浸るのに最適です。ムーア様式とローマ様式の素晴らしい建築をご覧になり、マラガ出身であるピカソのシュールレアリズム作品を鑑賞し、きらきらと輝く地中海を眺めながら、焼きたてのイワシ(エスペトス)をお楽しみください。

マラガの寄港地案内

静かな公園にたむろする緑のインコの群れ。うねりながら大通りへと合流する狭い通り。会話が弾む雰囲気のあるタパスバー。マラガでは、スペインの生活の真髄をご満喫いただけます。

港で過ごす1日のために、さまざまなオプションをご用意しています。芸術、歴史、建築。マラガには、どれも本物が揃っています。歩いて回れる街には緑あふれる空間と、軽い運動に最適な遊歩道が広がっています。マラゲータビーチの黄金の砂浜など、マラガの見逃せない観光スポットのほとんどがクルーズターミナルの近くにあるため、船でお越しの方に最適です。

あるいは、グラナダの寄港地観光ツアーでアルハンブラ宮殿を見学するのはいかがでしょうか。車でわずか1時間30分の場所にあるこの要塞と宮殿は、スペイン有数の人気を誇る観光名所であり、世界でも最も保存状態の良いイスラム遺跡のひとつです。

 

マラガの人気観光スポット

アルカサバ

アルカサバとは「壁に囲まれた町の要塞」を意味し、まさにマラガを具体化したような言葉です。グラナダの有名なアルハンブラ(こちらの方が小さいですが)と同様、アルカサバは、何世紀にもわたってムーア人、ローマ人、カトリック教徒の手を経ており、古い歴史を持っています。入場料は非常にリーズナブルであり、市内中心部という立地条件にも恵まれているため、訪れる価値は十分にあります。オプションで、ヒブラルファロ城にも入場できる共通入場券(詳細は下記の記事をご覧ください)もご購入いただけます。すべてをご覧いただくには約1時間30分かかり、休憩して写真を撮ることもできます。

ヒブラルファロ城

マラガのヒブラルファロ城は必見の観光スポットです。マラガのモンテス・デ・マラガ山脈の頂上に佇むこの要塞は、それ自体が保護国立公園に指定されています。このかつての要塞は10世紀以降、見晴らしの良い高所からこの街を統治してきました。その歴史の長さにも関わらず城壁の保存状態は非常に良く、散策するとマラゲータビーチや街の闘牛場を眼下に見下ろす最高の眺めをお楽しみいただけます。城への入口へは、パセオ・デ・フアン・テンボリーからの石畳の上り道、またはプラザ・デル・ヘネラル・トリホスから始まる階段を歩きます。あるいは、頂上までタクシーまたは乗り降り自由の観光用バスに乗ることもできます。

カテドラル・バシリカ・デ・ラ・エンカルナシオン(マラガ大聖堂)

この堂々たる美しい宗教的礼拝堂はマラガで最も高い建物であり、スペイン全土で最も高い聖堂のひとつでもあります。当初は2基の塔を建設予定でしたが、2基目の塔は完成することなく、現在も未完成のままです。これにもかかわらず、荘厳な大聖堂には バロック様式、ルネッサンス様式、ゴシック様式が融合しており、歴史を経てそれぞれの様式が絶妙に共存しています。また、高さも幅も広々とした空間を誇り、観光客は屋根や大聖堂のアーチなどさまざまな部分へアクセスできるほか、さまざまなものをご覧いただけ、さらにマラガの素晴らしい眺めもお楽しみいただけます。大聖堂は月曜日から土曜日まで一般公開されており、日曜日には伝統的なスペインのミサが催されます。

マラガの楽しみ方

パブロ・ピカソのオリジナルアートを見る

マラガはパブロ・ピカソの生誕地であり、彼の作品がいつの日かこの街で終の住処を見つけることが彼の願いでした。彼の生存中にこの夢はかなわなかったものの、現在、ピカソ・マラガ美術館がこの芸術家の夢を実現しています。サン・アグスティンに面した美しいブエナビスタ宮殿(パラシオ・デ・ブエナビスタ)内にあるギャラリーは、ピカソのキュビズムとシュールレアリズムのスタイルを愛する方には必見のスポットです。ピカソの彫刻と絵画のコレクションに加え、他の影響力のある芸術家や新人芸術家によるゲスト展も定期的に開催しています。

カミニート・デル・レイを散策する

広大なマラガ州は地質学的には驚くような場所であり、カミニート・デル・レイでの散策ほど、この地質を実感できる場所はありません。マラガから約60kmの場所にあるこの地域での自然の散策には、何事にも動じないメンタルが必要です。そびえ立つ峡谷の斜面に沿って蛇行する一方通行の狭い通路が作られており、高所ならではのスリルが満点。もともとは水力発電プラントの労働者が各場所を行き交うための手段として建設されたものですが、現在は純粋に観光名所として運営されており、「世界で最も危険な通路」と言われています。

グラナダのアルハンブラ寄港地観光ツアーに参加する

アルハンブラはアンダルシア地方のグラナダ市にあり、マラガからの所要時間はバスで1時間30分ほどです。世界で最も重要なイスラム教の宮殿のひとつとして知られるこのムーア様式の驚異の宮殿は、毎年約300万人の観光客を引きつけるスペインの象徴となっています。迷路のようなコートヤードや、複雑なアーチや美しい模様のタイルで彩られ、それぞれがつながった部屋など、館内にはさまざまな魅力が満載です。時の流れを遡り、イスラム建築の真の象徴を旅する、心が洗われるようなツアーです。

マラガの飲食店

マラガの素晴らしい点の1つが、街の中心からすぐの距離にある長い砂浜です。軽いランチにぴったりのお飲み物やスペイン料理を提供する、チリンギートと呼ばれる小さくカジュアルな軽食店が軒を連ねています。このような店で最も人気があるのはスペインのマラガ地方の定番、イワシの串焼きです。炭火で皮がパリッとするまで焼いたこの手ごろな軽食は、マラガの地元の人々に愛されています。

マラガ・マリーナ沿いのレストランでは、洗練された(砂のない)空間でお食事をお楽しみいただけます。気候が良い時には、アルフレスコ・ダイニングのテーブルから輝くスーパーヨットの眺めをお楽しみいただけます。暑い日には、ミストを噴射して涼を取ることも。マラガのクルーズで真夏に入港する場合にはありがたいおもてなしです。

街の狭い小道や広場には、ロシア風サラダ(エンサラダ・ルサ)やハチミツをかけた揚げナス(ベレンヘナ)など、仲間と気軽に味わえる美味しいタパスバーも数多く点在しています。スペインのランチタイムは午後2時ごろがピークで、この時間帯は混雑が予想されます。午後4時頃からはテーブルの空きができ、一部のキッチンは完全に閉鎖する場合があります。

マラガでのショッピング

マラガの港にクルーズ船が寄港する日には、マリーナで地元の商品を売る市場がよく開かれます。大抵、陶器やサンドレス、カラフルな植木鉢に入った植物など、手作りの工芸品を販売する独立系アーティストやクリエーターが出店している露店が並んでいます。スペイン旅行の記念になるような手作りのお土産品を見つけるのに最適な場所です。

大都市のマラガにはデザイナーブランドをはじめ、さまざまなショップも軒を連ねています。マラガでショッピングを楽しみたい方は、ラリオス通りへどうぞ。スペインの地元ブランドや高級ブランドなど、多彩なショップが揃っています。隣接するヌエバ通りも、有名な大衆向けのショップが立ち並ぶショッピングスポットです。

マッカーサーグレン・デザイナー・アウトレットは、マラガのすぐ郊外にあり、さまざまなショップで衣類や家庭用品を推奨小売価格より最大70%安い価格で購入できます。ワードローブに新しいアイテムを追加したい、さらに郊外まで行っても構わないという方は、このお店でお得にショッピングをお楽しみください。

マラガでの移動

マラガの公共交通網は広く整備されているため、便利に市内外へ移動できます。クルーズターミナルから徒歩圏内に主な観光名所が数多くありますが、少し遠出したいという方は、地下鉄、電車、タクシー、バスで簡単にお出かけいただけます。事前に帰路の時刻表を必ずご確認になり、次の寄港地への出発時刻に十分な余裕を持って船までお戻りください。

 

マラガ港の施設

マラガへのクルーズでは街の中心部に寄港します。ご自身で自由に船と街を行き来しながら散策するには最適な港です。無料のシャトルバスも運行しており、街の中心部へもアクセスが簡単です。

マラガのクルーズターミナルには充実した設備が整っており、施設内には各所に設置された複数の化粧室、ATM、外貨両替サービスのブースがあります。ターミナルでは無料Wi-Fiが利用できるほか、観光案内所もあり、寄港地に関する質問やパンフレットの入手が可能です。

マラガのお役立ち情報

通貨

マラガの通貨はユーロです。前述の通り、ATMと外貨両替サービスはクルーズターミナル内にあります。また、船内でも外貨両替を行っております。デビットカードやクレジットカードは、ほとんどの有名店やレストランでご利用いただけますが、コンビニエンスストアでの水を購入したり、バーやレストランの給仕係にチップを渡したりするために、少額のユーロを携帯しておくと便利です。

 

気候

スペイン南部のマラガの気候は、1年のうち何か月にもわたって過ごしやすく、冬でも晴天に恵まれていることは珍しくありません。最も暑い季節は7月と8月です。近年の気温は40°C台にまで上昇していることが知られており、一部の方は過ごし難いと感じられるかもしれません。多くの屋外のバーやレストランで日よけ用のパラソルを用意していますが、日焼け止めをご利用になることを強くおすすめします。

マラガの冬は気温が下がるものの、それでも過ごしやすい気温であることがほとんどです。地元の人々はやや厚着の傾向がありますが、軽いジャンパーやジャケットでも十分快適で、特に晴れた日には半袖で過ごせることもあります。スペインのこの地域では、北部よりも雨は珍しくなりますが、秋と冬にはにわか雨が降ることがあります。そのため、お荷物に傘を入れておくと良いでしょう。マラガでは晴天の日が年間で300日を超えるため、おそらくご滞在時も乾燥していることでしょう。