マルセイユ(フランス)
フランス第2の都市マルセイユは、2013年に欧州文化首都に指定され、その後多くの開発と再生を経てきました。観光には絶好の街です。
マルセイユの旧港には長年の歴史があり、紀元前600年にギリシャ人が無人だった地中海の入り江に上陸したのが始まりです。それが現在のマルセイユ旧港です。現在サン・ヴィクトール修道院と呼ばれている建物は、3世紀から9世紀にかけて旧港の南に建設されました。
旧港は19世紀までマルセイユのすべての海洋活動の中心地でしたが、第二次世界大戦後に廃跡と化しました。ナチスは、マルセイユの象徴的ランドマークとなったエンジニアリングの傑作、「空中フェリー」こと運搬橋も破壊しました。1948年に旧港の復旧工事が始まり、多くの設備や機能がのちに追加されました。現在、旧港はマリーナとして利用され、観光客が集まる場所となっています。地元のボートツアーはここから出発します。また本格的な魚市場もあります。
マルセイユは、文化好き、ショッピング好き、スリルを求める方など、どなたにもご満足いただける都市です。
ヴュー・ポール(旧港)はあらゆる観光の起点にぴったりです。その起源である紀元前600年から、サント・マリー灯台からフランス最古のキリスト教の礼拝所であるサン・ヴィクトール修道院まで、マルセイユの豊かな海洋史の証が随所に見られます。
次に、ル・パニエ地区へ向かいましょう。ここは軍の歴史が色濃く残る旧市街です。第二次世界大戦後に再建されたこの街は、現在、隠れた職人の店や家々がひしめき合う、壮観な眺めの通りとなっています。ここはまた、大切な方へのお土産を選ぶのにぴったりの場所です。
マルセイユには重要な宗教施設も数多くあり、19世紀に建てられたローマ・ビザンチン様式の美しいノートルダム・ド・ラ・ガルド聖堂はその一例です。この聖堂はマルセイユの最高地点、海抜162mの高さに位置しています。もっと歴史に触れたいという方は、新旧の港の間に建つサント・マリー・マジョール大聖堂を見学しましょう。
マルセイユの寄港中は、博物館や美術館の訪問もお楽しみいただけます。市最古の美術館であるマルセイユ美術館は、17世紀から現在までの絵画や彫刻作品にあふれています。美術館を巡った後は、庭園の日陰でリラックス。変化の激しいダイナミックな都市で、行き交う人々を眺めながらおくつろぎください。
マルセイユには、地元民の生活を垣間見れる場所がたくさんあります。赤ワインを飲みながら、パン、チーズ、肉などの昼下がりの軽食を楽しむのもおすすめです。ここではシーフードも絶品で、多くの料理は伝統的なフランス料理に加えてスペイン、イタリア、北アフリカの料理の影響を受けています。