ポート・エバーグレーズ、フロリダ州(アメリカ)

フォートローダーデールは、南フロリダのゴールドコーストに位置する、運河とビーチが魅力的な街です。マイアミまで足を延ばしたり、エバーグレーズでススキが生い茂る大地を見学するチャンスもあります。

フォートローダーデールという名前は、1700年代にセミノールインディアンから身を守るために、この湿地帯の海岸に建てられた一連の要塞に由来しています。1800年代後半、この泥沼の土地は、運河を何本も掘り、間に細長い土地を残すことによって活用されることになりました。これにより居住可能なエリアが増え、約480kmの水路も作られました。このようにして「アメリカのベニス」が誕生しました。現在、この人工の入り江には大富豪のヨットが停泊し、豪華な大邸宅が軒を連ねています。

一方、エバーグレーズは、自然の驚異と好奇心の源であり続けています。この水路網には350種類以上の鳥、300種類の魚に加え、フロリダパンサー、アメリカワニ、アメリカマナティーなど目にすることが難しい生物が生息しています。「草の海」の上を走るエアボートはこの地域の象徴的なイメージであり、スリル満点の体験をお届けします。伝統的な家屋や職人の技を披露する本格的なセミノール族の村を訪れる機会もあるかもしれません。

フラミンゴ・ガーデンズと野生生物保護区は、フロリダ東部の大都市圏にありながら豊かな緑が広がる場所です。24万m²のトロピカルな風景に囲まれた庭園では、カワウソからワニ、ボブキャット、クマまで、ケガをして野生に戻ることができない動物たちを保護しています。

フォートローダーデール・ビーチの遊歩道は、散策に最適です。ヤシの木の間を蛇行する低い「波打つ」壁によって広い黄金の砂浜と隔たれており、ローラーブレードやジョギング、ビーチバレー、ジェットスキーなどを楽しむ人たちをのんびりと眺めるのに最適の場所です。遊歩道に直角につながっているラス・オラス大通りは、両側にヤシの木が並び、おしゃれなブティック、ギャラリー、レストランが軒を連ねる活気あふれるアクティビティの中心地です。

発見・科学博物館には、地元の歴史や先史時代の動物を含む野生動物の興味深い展示があり、見学する価値が十分あります。NSU美術館では、所蔵する現代美術のコレクションだけでなく曲線を描くモダニズム建築の外観も興味をそそることでしょう。ボンネット・ハウス・ミュージアム&ガーデンズは、自然が豊かな敷地で夢のような豪華邸宅を鑑賞しながら、当時の世界へタイムトリップできる場所です。

フォートローダーデールはマイアミ大都市圏の一部で、寄港中はマイアミを中心に観光される方もいらっしゃるでしょう。キューバコーヒーを楽しんだ後は、リトルハバナを散策してマキシモ・ゴメス公園やオーチョ・ウォーク・オブ・フェイムを訪れてみましょう。もちろん、華美なアールデコ調の建物を見ずしてマイアミへの旅は完成しません。サウスビーチ周辺には、マリン・ホテルやウェブスター、カーライルなど、キャンディ色の建物がたくさん並んでいます。