ポートリー、スコットランド(英国)

ポートリーは、スカイ島の東側にある、外海から守られた湾を見晴らす活気あふれる港です。インナー・ヘブリディーズ諸島最大の島、「霧の島」の中心都市で、文化の中心地としても成長を続けています。

湖、そびえ立つ断崖、険しい入り江、起伏のあるクーリン山脈など、スカイ島には息をのむほど美しい風景が広がります。荒涼としていながらも輝きのあるヘブリディーズ諸島への寄港は一生思い出に残るものになるでしょう。

言い伝えによると、ポートリーという名前はゲール語で「王の港」を意味する「ポート・アン・リー」に由来します。これは、1540年にジェームズ5世とその軍艦隊が、島の氏族を説得して彼の統治を支持させるために訪れたことを永久に思い起こさせるものだと言われています。もう1つの説は、この名前は王の到着前から存在しており、「斜面にある港」と言う意味のゲール語から来たというものです。いずれにせよ、1700年代後半以降からポートリーは漁港として発展し、港は今もコミュニティの中心であることは確かな事実です。鮮やかな色の家々や、やや控えめながら同様に魅力的な、白塗りや天然石を使用した邸宅などが並ぶウォーターフロントの風景は、つい写真に収めたくなるでしょう。

魅力的なパブやブティックをはじめ、ポートリー自体が時間をかけて観光する価値のある町ですが、ここからの多くの日帰り旅行も人気です。島で最も古いタリスカー蒸留所は、スカイ島のユニークなモルトウイスキーを製造しています。湖を眺めたり、ボートツアーでウミワシを観察したりするのもおすすめです。サイクリングやハイキングの機会も豊富で、例えば、ブリトル川の青く澄んだ淵、グレン・ブリトルのフェアリー・プールを見に行くこともできます。

マクラウド一族の居城で、継続的に人が住む城としてはスコットランド最古であるダンヴィーガン城を訪れるのもおすすめです。本土まで足を延ばすなら、海岸沿いの道を進んで3つの入り江が出会う場所まで行きましょう。写真映えする石橋でつながれた小島にアイリーン・ドナン城が建っています。まさに典型的なハイランドの風景の1つです。