プンタ・アレナス(チリ)

プンタ・アレナスは南アメリカの南端に近いマゼラン海峡沿いに位置しています。チリのパタゴニアの壮大な山並みに囲まれたこの町には辺境の地の雰囲気が漂います。

この地は探検家フェルディナンド・マゼランでも有名です。ムニョス・ガメロ広場には彼の像が立っています。台座の周囲にある像のつま先をこすると、この先の船旅で幸運と穏やかな海に恵まれると言われています。ナオ・ビクトリア博物館では、世界一周航海を成功させたマゼランのガレオン船のレプリカの前に立つことができます。

この低地に広がる町に、色彩豊かなモザイクのように立つ、明るい色の家々や広場を散策するのもよいでしょう。そのような山々の背景は、内なる冒険心を呼び起こすかもしれません。

マゼラン海峡を挟んで、ティエラ・デル・フエゴの群島が南米の特徴的な輪郭を作り出しています。ここは切り立った山々、広大な氷河、ガラスのように透き通った湖、風が吹きすさぶツンドラの地です。海峡の真ん中にあるマグダレナ島は、マゼランペンギンのお気に入りの住処であり、オトウェイ湾からペンギンを間近で見ることができます。

プンタ・アレナスの南にあるフエルテ・ブルネスまで海岸沿いを通りながら、過ぎ去った日々を振り返る旅に出かけましょう。岩の多い岬から海峡を見下ろすように広がる町は、戦略的に絶好の環境にあります。そのため、ここがなぜ要塞に適した場所かを容易に理解できるでしょう。要塞は再建され、現在は国定史跡に指定されています。今でも数台の大砲が海に向かって設置されており、丸太小屋や教会も残っています。

本格的なエスタンシア(牧場)にも訪れて、荒々しい風景を堪能し地元民の生活にも触れましょう。この土地を耕すことの実用性を学び、チリ風バーベキューや有名な食前酒ピスコサワーをお召し上がりください。