ロックランド、メイン州(アメリカ)
丘や田畑がパッチワークのように点在する内陸部、岩の多い雄大な海岸と打ちつける大西洋の波などの景色を誇る「ペノブスコット湾への玄関口」です。
ロックランドは伝統的な赤レンガの町です。メインストリートにはブティックやアンティークショップ、カフェやレストランが建ち並びます。地元のレストランの多くでは、このエリアの名産品で最大の輸出品であるロブスターがメニューに取り入れられています。ロブスターの冷たいビスク、リッチでクリーミーなロブスター入りマカロニ&チーズ、まぎれもない伝統料理ロブスターロールなどを口にすれば、その理由がお分かりいただけるでしょう。
絵のように美しい海岸線を見れば、画家たちが長い間ロックランドに魅了されてきた理由が分かります。有名なファーンズワース美術館では、自然のインスピレーションが生み出した傑作をご覧いただけます。1,858㎡のギャラリースペースには、名高いアメリカの芸術家たちによる10,000点以上の作品が展示されています。その中には写実主義の画家・イラストレーターとして知られる、ワイエス家3世代にわたる貴重なコレクションが含まれています。
海岸を実際に探索したい方は、カヤックを漕いだり、フェリーで近隣の島々へ向かったりして楽しみましょう。ロックランド港は現役のロブスター船が行き来するだけでなく、メイン州のウィンドジャマー帆船隊の多くが停泊している場所でもあります。
カムデンヒルズ州立公園にある標高244mのバティ山からは、帆が点々と浮かぶペノブスコット湾や、緑深い森の中から巨大な花崗岩が顔をのぞかせる内陸部のパノラマビューをご覧いただけます。
ロックランド港の入口、高さ約21mの断崖の上に佇む白壁のオウルズヘッド灯台や、灯台に関する米国でも類を見ない工芸品を収蔵するメイン灯台博物館などは、灯台がお好きな方に人気のスポットです。19世紀に建てられたロックランド港の防波堤灯台もおすすめです。海に突き出た御影石を使った人造の通路の先まで、1.6kmの快適な散策を楽しめます。