ロゾー(ドミニカ)

歴史あるロゾーの街を散策しながら、明るいカリブ海の色彩と18世紀の建築の融合をご堪能ください。

ロゾー(ドミニカ)の寄港地案内

フランスと英国の植民地時代の歴史をもつロゾーには、当時を思わせる町並みが残っています。ドミニカの南西海岸に位置するこの首都は、面積が5km²しかなく徒歩で観光することができます。

道路は分かりやすく格子状に巡らされており、角を曲がるたびに新しい景色に出会えます。石畳のオールドマーケット。植物園。西に広がるのは、もちろん、美しいターコイズブルーのカリブ海。ロゾーは五感全てを楽しませてくれる場所です。

ロゾー(ドミニカ)の人気観光スポット

ドミニカや地元の人々に知っていただくために、まずは首都の観光スポットをいくつかご紹介しましょう。この島が今日のようなユニークな国になった背景を学ぶことができます。

ビクトリア通り

ビクトリア通りは、港から歩いてすぐのところにあります。ここは、ロゾーの最も重要な観光スポットの中心です。1906年に建てられたカーネギー・ライブラリーや、要塞の跡地に建てられたフォートヤング・ホテルなど、さまざまな見どころが揃っています。ここには戦争記念碑と奴隷慰霊碑もあり、後者は植民地時代にドミニカに移送されたアフリカ人奴隷を記念して2013年に除幕されました。

オールドマーケット

クルーズターミナルの向かい側には、ロゾーのオールドマーケットがあります。かつては奴隷のオークションや処刑罰の場として使われていました。300年以上の間、ここは政治会議やファーマーズマーケットとしても利用されてきました。今日では、新鮮なフルーツ、工芸品、お土産が豊富に並んでいます。

聖パトリック大聖堂

この教会は、島民によって建てられたわらぶき屋根のシンプルな木造建築です。その後、1730年頃、ドミニカに定住したフランスの信者達が使えるようにと、フランスのカトリック教会の司祭が、教会の建物の規模を拡大するよう命じました。教会の信者はさらに増加し、また、長年にわたるハリケーンによる被害のため、いくつもの建物が建てられ再建されてきました。

ロゾー(ドミニカ)の楽しみ方

ロゾーには、歴史を探訪するだけでなく、さまざまな楽しみ方が揃っています。

ドミニカ植物園を訪ねる

港に近く、入場料は無料のドミニカ植物園には、美しい植物が青々と茂っています。手入れの行き届いた芝生と東屋の合間には、蘭、ジンジャーユリ、果樹、特徴的なバオバブ、そしてシセローオウムが生息する小さな鳥の聖域があります。

ドミニカ博物館で学ぶ

港にも近いドミニカ博物館はこぢんまりとしていますが、その歴史には重みがあります。ここでは、先住民カリナゴ族の生活や時代、奴隷貿易やクレオール文化など、ドミニカの過去を紹介する展示が行われています。

温泉でリラックス

ロゾーから車で15分ほど内陸に進むと、温泉と泥温泉で有名なウォッテン・ウェイベン村があります。穏やかなドミニカの森にたたずむバブルプールは、島の火山性土壌のためにミネラル分が豊富に含まれています。心安らぐ癒しの空間で、ゆったりとおくつろぎください。

ロゾー(ドミニカ)周辺の飲食店

ロゾーでは、地元の名物料理から今までに試したことのない料理まで、バラエティ豊かな味をお楽しみいただけます。

シーフードは島のどこでも食べられます。カボチャ、ポテト、その他のお野菜を使ったヘルシーなフィッシュスープ「ブラフ」で贅沢なランチを楽しみましょう。あるいは、お持ち帰り用の「ティティウィ・アクラ」フィッシュケーキもおすすめです。また、レストランや屋台では、カニ、エビ、ライオンフィッシュ、マヒマヒ(多くの場合は「フライドドルフィン」と呼ばれるメニュー)、巻貝(海のカタツムリ)などもお召し上がりいただけます。

現在、有名な料理はスパイスとお野菜のグリーンスープ、カラルーですが、昔は「山鶏」でした。ただし、ご注意ください。これはカエルの巨大種であって、鶏ではありません。この料理があまり見かけられなくなったのは、この種のカエルの個体数が著しく減少したからです。現在では別の種類のカエルが使用されています。

多くの料理にはホットソースが添えられます。ベロはドミニカで人気のブランドですが、自家製ソースもおすすめです。辛さのレベルは色々あります。食べる前には、指先に一滴とって試すようにしてください。

ロゾー(ドミニカ)のショッピング

ロゾーでは、ご旅行の思い出にギフトやお土産をお求めいただくことができます。ビクトリア通りのオールドマーケットでは、木製オーナメント、バッグ、衣服などを始めとする、さまざまな手作り品が売られています。

あるいは、地元の買い物風景をご覧になりたい方は、ロゾー川の河口にあるニューマーケットがお気に召すかもしれません。金曜日は肉や魚、花の屋台が立ち並びます。土曜日は、収穫したての果物や野菜を売る農家が集まるマーケットで賑わいます。週末にロゾーにお越しになる場合は、ニューマーケットを通して、島の生活を垣間見ることができます。

ロゾー(ドミニカ)での移動

ロゾーは、徒歩で簡単に探訪できます。港は多くの主要観光名所のすぐそばにあります。島内の観光をもっと楽しみたい方は、タクシーをご利用ください。日中は、島中を運行するバスも利用できます。

ロゾー(ドミニカ)港の施設

ロゾーの港にターミナルビルはありません。そのため、首都の中心部から徒歩ですぐの場所にある狭い桟橋に下船します。周辺には、ショップ、カフェ、レストラン、観光案内所などの施設が揃っています。

ロゾー(ドミニカ)のお役立ち情報

通貨

ドミニカのロゾーで使用される通貨は東カリブドルです。これは、セントルシア、グレナダ島、アンティグア・バーブーダ、セント・キッツ・アンド・ネヴィス、セントビンセント・アンド・グレナディーン、アンギラ、モントセラトで使われている通貨と同じです。米ドル、ユーロ、英国ポンドは広く利用できますが、お釣りは現地通貨で渡されることが多いです。

チップ

ドミニカでは、チップはお客様の裁量に委ねられています。素晴らしいサービスを受け、チップを渡されたい場合は、支払い総額の10%程度が適切です。

気候

近隣の島々と同様、ドミニカは一年中温暖な気候に恵まれています。1月から3月の冬季の気温は通常22~31°C、5月~10月の夏季の気温は25~33°Cです。この地域で最も雨量が多いのは8月から12月にかけてです。