サララ(オマーン)

サララはオマーン最大の都市で、カーブース・ビン・サイード元国王の生誕地でもあります。カリーフでは独特な雰囲気を楽しめるだけでなく、見どころや体験すべきアクティビティがたくさんあります。

サララは、緑豊かな牧草地だけでなく、ココナッツの木とリラックスした雰囲気がカリブ海のような雰囲気を醸し出す美しいビーチで有名です。洞窟や潮吹き穴がいくつもあるアル・ムフセイル・ビーチは、静かで野生味のある雰囲気のビーチです。

サララの歴史に触れるなら、フランキンセンス・ランド博物館を訪れましょう。この古代の遺跡群は、実際にはザファールの貿易港のもので、ここから香辛料と引き換えに乳香がインドに運ばれていました。敷地内の博物館には、港の歴史と紀元前2000年から続くこの地域の開拓の歴史が記録されています。ここでは、オマーンの海運の強さだけでなく、商業港、レジャー港としてのサララの近代化についても触れられています。全長300kmにおよぶ数々の遊歩道と夜の美しいライトアップは、思い出に残るひとときを演出してくれるでしょう。

サララへのクルーズでは、可能であれば、数多くあるマーケットやバザールの1つを訪れてみてください。その中でもアル・フスン・スークは人気の市場の1つで、地元のドファリ人が買い物に来る場所です。コットンの頭飾りやジュエリー、うっとりするような香りのお香など、お好みを探してください。

サララのもう1つの有名な特徴として、農園があります。パパイヤ、ココナッツ、小さなバナナはすべてここで育ち、サララの過去と未来に重要な役割を果たしています。メインタウンの中心部から1.6kmほど離れた農園の通路を散策することができます。フルーツスタンドも充実しており、疲れた時にはお飲み物をお召し上がりいただけます。

小腹が空いたら、伝統的なオマーン料理を味わえる店がたくさんありますので覗いてみましょう。イード・アル・フィトルとイード・アル・アドハーの2大宗教祝祭には特別料理 が作られます。

サララの寄港でカリーフについて学ぶ

カリーフとは、6月から9月にかけて、サララで異常気象が発生する期間の一般名称です。地上風によって引き起こされるモンスーンが猛威を振るうことで、植物が生い茂り、緑豊かな風景が生まれます。毎年カリーフによってサララに水がもたらされるため、それを祝うお祭りが毎年開催され、観光客や地元の人々で賑わいます。

モンスーンがもたらす水は、風景を緑豊かな亜熱帯のワンダーランドに変えます。これはオマーンの他のどこでも見ることができない現象です。このため土壌も驚くほど肥沃になります。この地域がココナッツやバナナなど、さまざまな果物や野菜を栽培できるのはそのためです。

この都市には、インドやスリランカ、パキスタン、バングラデシュなどの多くの外国人コミュニティがあります。サララの人口の大半はイスラム教徒で、アラビア語が公用語です。

カリーフの時期を除いて、気候はかなり安定しており、常に暑さが続きます。