サンファン(プエルトリコ)
初期の入植者はほとんど足跡を残していませんが、1493年にコロンブスが2度目の新大陸訪問でこの地に到着した当時、プエルトリコの群島にはタイノ族が住んでいたことが知られています。その後、4世紀にわたってスペインの支配下に置かれました。
この時代には、他のヨーロッパ列強からの干渉を避けるために、海岸沿いに次々に砦が建設されました。その中には、1783年に完成した巨大なサン・クリストバル要塞や、兵舎、トンネル、地下牢が良好な状態で保存されている16世紀のサン・フェリペ・デル・モロ要塞などがあります。また、アヒルの卵のような青と白の要塞化された宮殿、ラ・フォルタレサも思わず見とれる美しさです。これらは、サンファン・デ・ラ・クルス(エル・カニュエロ)、オリジナルのサンファン城壁の大部分とともに、オールドサンファンとしてユネスコ世界遺産に登録されています。
プエルトリコで最も絵はがきになりやすいもう1つの場所、雰囲気のある旧市街も散策しませんか。築465年のこの住宅・商業地区では、建物のファサードは鮮やかな色でカラフルに塗られ、華麗な錬鉄製の街灯やバルコニーで飾られています。
サンファンを散策して、プエルトリコの魅力を満喫しましょう。素晴らしい大聖堂を鑑賞したり、広大でモダンなプエルトリコ美術館で美しい群島からインスピレーションを受けた作品に思いを馳せたりするのもおすすめです。美術館は、国内外のアーティストのコレクション、400席の劇場、隣接する彫刻庭園を備えています。
サンファンの本場の味を試したい方は、サントゥルセ市場広場に向かいましょう。トロピカルフルーツや野菜、その他さまざまな品物が所狭しと並んでいます。ラム酒愛好家なら、1930年代からキューバで最も有名な輸出品の1つを生産している蒸留所、カサ・バカルディの見学ツアーも見逃せません。
屋外アクティビティがお好きなら、カヤックや乗馬、ジップラインなど、プエルトリコでアクティブに過ごす方法はたくさんあります。日光浴を楽しみたい方には、コンダドやイスラ・ベルデなどの魅力的なビーチや、もっと閑静なオーシャン・パークもあります。
また、エル・ユンケ国立熱帯雨林も、とても魅力的です。スペイン語で「金床」を意味するその名前は、すべてを見下ろす山にちなんでいます。ここには5つの森林地帯が広がり、野生のランや巨大なシダの間を縫って滝までハイキングすることができます。