サンティアゴ(サンアントニオからのツアー)、チリ

チリの首都では、壮麗なコロニアル様式の建物が、ガラス張りの高層ビルや上品な公園の中に誇らしげに佇んでいます。遠くには雪に覆われたアンデス山脈が見え、絶景を作り出しています。

サンティアゴは1541年にスペイン人征服者、ペドロ・デ・バルディビアによって建設されました。植民地時代よりチリの中心都市であり、19世紀のネオクラシカル建築の宝庫です。

まずはアルマス広場を訪れてみましょう。ここには、双子の尖塔を持つメトロポリタン大聖堂や、昔の郵便局だった壮麗な中央郵便局、そして高い鐘楼から眺めが楽しめる国立歴史博物館などがあります。この広場は常に街の中心として存在してきました。現在でも彫像や噴水の周りは活気があふれ、さまざまなイベントが行われています。午後になると地元のチェス・プレイヤーたちが腕を競い合い、大道芸人たちはパフォーマンスで観客を沸かせています。また、チリの民族舞踊であるクエカの演舞が見られるかもしれません。

港に朝早く到着した場合は、ラ・モネダ宮殿でチリらしい華やかさを垣間見るチャンスもあります。ここは大統領官邸で、朝には活気に満ちた衛兵交代式が行われます。

バルパライソは、サンアントニオからわずか64kmほどの距離にあります。港はなだらかな丘陵地帯にあり、急勾配のケーブルカーが色とりどりの魅力的な家々の間を登っていき、多くの観光客を魅了してきました。2003年以来、この歴史地区はユネスコ世界遺産に登録されています。

サンティアゴにも、サン・クリストバルの丘をはじめとする景勝地があります。ケーブルカーに乗って約305m登り、眼下に海のように広がる建物や公園を見下ろせば、この丘が「島の丘」と言われる意味が分かるでしょう。海抜約853mの高さから見下ろす聖母マリア像もご覧いただけます。もう1つの景勝地は、アンデス山脈を見渡す美しい段々畑のあるサンタ・ルシアの丘です。

この機会に、チリならではのお土産を探してみませんか。アルパカや天然染めの織物、銅器、陶磁器、ラピスラズリで作られたジュエリーなどが人気です。かつて修道院だったロスドミニコス民芸品村では、素晴らしい品々が見つかるでしょう。

錬鉄でできた広い中央市場は、チリ料理を堪能するのに最適のスポットです。特にシーフード好きの方には、ボリュームたっぷりの魚のシチューや生の魚をレモンやライムで漬けたピリ辛のセビーチェなどの料理がおすすめです。周辺のワイナリーを巡るツアーは、ワイン通の方に人気がありますが、サンティアゴ市内の居心地の良いお店で地元の赤ワインを味わうだけも素晴らしい体験となるでしょう。