サンティアゴ(バルパライソからのツアー)(チリ)

チリ最大の都市の1つ、バルパライソは、45の丘が集まる場所に位置する「太平洋の宝石」です。石畳の路地、活気に満ちたストリートアート、年中行われているフェスティバルが特徴です。

雪を頂くアンデス山脈と海岸山脈に挟まれたサンティアゴには、1808年建造のレアル・アウディエンシア宮殿や18世紀のメトロポリタン大聖堂などのネオクラシカル様式の観光スポットがあります。

19世紀、バルパライソは大西洋と太平洋を行き来する船の主要寄港地でした。当時、最も一般的な航路はマゼラン海峡を通るものでしたが、パナマ運河が開通するとともに、バルパライソ港の船の往来は激減しました。

過去数十年の間に、この町はある種の文化的な復興を遂げ、今では世界中から訪れる観光客に人気の観光地となっています。

1536年、サンティアギーリョ号という名のスペインの船がバルパライソに最初に到着しました。フアン・デ・サアベドラ船長は、スペインのクエンカ県にある彼の故郷バルパライソ・デ・アリバ村にちなんでこの町をバルパライソと名づけました。

貿易の最盛期には、ヨーロッパからの移民の人気スポットとなりました。バルパライソは「太平洋の宝石」と呼ばれているだけでなく、気候が似ており急な丘を登り下りするケーブルカーもあることから「リトル・サンフランシスコ」というニックネームもついています。

地元でアセンソールと呼ばれるこれらのケーブルカーは、ワールド・モニュメント財団によって、最も危機に瀕している文化遺産100選の1つに指定されています。市内には今でも多くのアセンソールが稼働しています。そのほとんどが国定史跡であり、1つはカルロス・ヴァン・ビューレン病院が所有しています。

バルパライソの街は、港を含む低地と、2003年にユネスコ世界遺産に登録された歴史地区を含む高地の2つのセクションに分かれています。

バルパライソの観光ではたくさん歩きます。寄港中は適切な靴を着用してください。

エル・プランとして知られる海岸に近い地区には数多くのお店やカフェ、レストランが軒を連ねています。ここから、45あるバルパライソの丘の上まで登るには、急な階段を上る、あるいは町の公共交通網の1つである伝統的なアセンソールに乗るという2つの手段があります。1883年に開通したバルパライソ初のケーブルカーは、アセンソール・コンセプシオンまたはアセンソール・トゥリとして知られています。蒸気で動くこのケーブルカーは今も現役で、その小さな車両に乗る体験は見逃せません。

19世紀後半から20世紀初頭にバルパライソに移住したヨーロッパ人は、この町の文化と建築に重要な影響を与えました。ドイツやイタリア、英国などの移民のコミュニティは、市内に独自のハブを作りました。これらは現在、ソナス・ティピカスと呼ばれる歴史ある地区となっています。

ストリートアートから家屋まで、バルパライソは万華鏡のようにめくるめく色合いと多彩な文化を誇る町です。鮮やかな色の壁画が描かれた壁や建物を見られる一番の場所はアレグレの丘とコンセプシオンの丘です。ここには芸術家やミュージシャンが多く集まり、さまざまな街角で彼らの作品を楽しむことができます。また、いつもどこかでフェスティバルが行われています。

ビスマルク広場やシウダ・デ・カモーリ展望台はこの素晴らしい街並みを一望できる場所です。カメラを持って出かけましょう。