スキョルデン(ノルウェー)

スキョルデンは、山々に囲まれた静かな村です。世界最長の航行可能なフィヨルド、ソグネフィヨルドを通って行くと、ノルウェーの雄大な風景の中心に到着します。

スキョルデンはソグネフィヨルドの支流であるルストラフィヨルドの一部で、入港の際には見とれるような光景が待っています。森に覆われた丘の斜面は穏やかな海に続いており、夏には牧草地や果樹園がパッチワークのように水辺まで広がり、2つの氷河からの溶解水によって青々と生い茂っています。この2つの氷河は、流れが最大の時に川が凍ったかのような姿のニガルズブリーン氷河、そしてヨーロッパ大陸最大の氷河であるヨステダール氷河です。

フェイゲフォッセンは、ここで撮られた写真の多くに登場します。これはノルウェーで最も落差のある滝の1つで、幅広い布のような水が高さ213mから地肌を伝って流れ落ち、虹色の水しぶきを立てて雲を作っています。スキョルデンに寄港するクルーズでは、ルストラフィヨルドを通る際に船のデッキから、またスキョルデンのオプショナルツアーの道中で、見ることができるかもしれません。

近くにはヨトゥンヘイム国立公園もあります。約35億m2の公園内には、アルプス山脈以北のヨーロッパでも有数の高い山々がそびえています。川はこの荒々しい圧巻の風景の中をごうごうと流れ、滝は崖から流れ落ち、谷間には湖が輝いています。北ヨーロッパで最も標高が高く、最も印象に残る山道、ソグネフィエレ山道をドライブして、壮麗な風景を体感しましょう。

自然の風景のほかにも、ノルウェーらしい人気でユニークな観光スポットもあります。ウルネスの木造教会は、1130年以来スキョルデンの地に建ち続けています。積み上げられたようなデザインと、繊細な彫刻画が施された羽目板が魅力です。ユネスコの世界遺産に登録されており、建築物の最高傑作のひとつでしょう。近くのロム村にも木造教会があり、ウルネスの教会ほどの知名度はないかもしれませんが、美しさでは匹敵します。

屋外博物館であるソグン民俗博物館は、1909年にオープンしました。芝屋根の建物も含めて40棟の復元された建物が建ち、中世から現代までのこの地での生活を窺い知ることができます。その中には、漁師の家や執行官の邸宅などがあります。また、ここの意外な住民には動物のラマがいます。スキョルデンのラマ農園には30頭ほど生息しています。ラマを連れてフィヨルドの牧草地を散策すれば、楽しい時間を過ごすことができるでしょう。

もちろん、フィヨルドをもっと観光されたい方には、モーターボート、カヤック、スタンドアップパドルボードなど、穏やかな海から景色を楽しむ方法がたくさんあります。