ソレント(カプリ島 / ポンペイへのツアー)(イタリア)

ソレントは、イタリアのカンパーニア州にある西海岸の崖の上に広がる町です。町からはカプリ島やヨーロッパ本土唯一の活火山である海岸沿いのべスビオ火山の絶景を一望できます。

太陽が輝くこのリゾート地には印象的な大聖堂があるほか、カラフルな家々、レストラン、教会がまるで雲1つない青い空に向かって重なり合うように建っています。

ソレントでのご滞在中は、地中海について多くを学ぶことができます。ギリシャ人、エトルリア人、ノルマン人など、長い歴史の中であらゆる権力によって侵略・支配されてきたこの町の位置の高さは、障害というよりも武器とみなされたようです。オリジナルの大聖堂は侵略してきたトルコ人に破壊されましたが、16世紀に再建されました。現在は、聖堂の地下にあるソレントの守護聖人サンタントニオの墓を訪れることができます。その昔、古代ローマの人々はこの地を「肥沃な土地」を意味するカンパーニア・フェリックスと名付けました。現在でもクルミ、ヘーゼルナッツ、チェリー、イチジク、アプリコット、トマトなどの農産物の国内主要産地の1つです。これらの食材はこの地域のクルーズで味わうことができるおいしい郷土料理の多くに使用されています。

ソレントでは、1年を通してほぼいつでもお祭りが開催されています。イタリアの人々はパーティをするのが大好きで、ここでは毎年恒例のブドウ、イワシ、ソーセージなどのフェスティバルが行われます。バイオリンに合わせて踊るジプシーのダンス、タランテラとともに、地元の歌や民間伝承を聴いてお楽しみください。アンティークフェア、レガッタ競争、聖人を称えるイベント、花火付きパレードなど、さまざまな催しが開催されます。ジャズフェスティバルやクラシック音楽フェスティバルも行われます。地中海クルーズの寄港日に、開催中のイベントを調べて楽しい時間をお過ごしください。

ソレントにはぶどうのつるが絡まるタイル張りのテラスがあるレストランなど、人気のある家族経営レストランやトラットリアがバラエティ豊かに建ち並びます。多くの店がスローフード運動に参加しており、地元産の食材を巧みに調理し、美しく盛り付けた料理を目指しています。シーフード愛好家なら、地元の漁師が多くのレストランや屋台を経営しているマリーナ・グランデの小さな港をぜひ訪れましょう。

1544年にソレントで生まれた有名な詩人トルクァート・タッソは、この町とつながりのある多くの詩人や作家の1人です。キーツ、バイロン、ディケンズも、太陽とクリエイティブなインスピレーションを求めてここにやって来ました。タッソ広場からは、町を二分する深い峡谷を見渡せます。地元住民の大好きな気晴らし方法であるコレアーレ宮殿の庭園の夕刻の散策もしてみましょう。ソレントは寄木細工でも知られ、ショップには新旧の職人が手掛けた、繊細で斬新なデザインの木工品が並びます。手作りのユニークなお土産はいかがですか。