ジェームズタウン(セントヘレナ)
ジェームズタウンは、南大西洋に浮かぶ熱帯の火山島、セントヘレナの首府です。この島は、主に東へ向かう英国の船の補給基地として使われており、17世紀に英国がジェームズタウンに駐屯隊を置きました。町は1659年に英国東インド会社によって建設され、ヨーク公ジェームズにちなんでジェームズタウンと名づけられました。町の片方は港、もう片方は美しいアーチで縁どられています。アーチには、英国東インド会社の紋章が飾られています。
有名な過去に深く根ざしたジェームズタウンには、まるで別世界のような雰囲気が漂っています。町の建築は伝統的なジョージアン様式で、島の海洋史の全盛期に建てられました。メインストリートは、ジョージアン様式の建築が手つかずのまま残っている、世界でも有数の例としてよく知られている。完璧な左右対称をなしさりげないエレガンスを漂わせる建物が、紺碧の大西洋から町の背景を形成する荒々しい崖へと続く急な斜面に佇んでいます。完璧な左右対称の造りでさりげない優雅さを漂わせる建物は、紺碧の大西洋から町の背景を形成する荒々しい崖へと続く急な斜面に佇んでいます。しかしセントヘレナ博物館は、隣接するジョージアン様式の威厳ある牧師館とは対照的に、19世紀の倉庫のような落ち着いた雰囲気の建物です。
海から島に近づくと、山の中腹に広がる大きな集落、「ハーフツリーホロー」が目に飛び込んできます。さらに近づくと、急な崖の向こうに隠れて消えていきます。
町や島の多くの場所で、ナポレオンの存在が残した大きな影響が顕著に見られます。コンスレート・ホテル2階のバルコニーには、軍の盛装を身にまとったナポレオンの等身大の肖像が通りを見下ろすように立っています。
ジェームズタウンにある聖ジェームズ教会は、1774年に建てられた南半球最古の英国国教会です。1980年に安全上の理由から尖塔が撤去されたこともあり、沖から見るには双眼鏡が必要です。教会の近くには、1659年に英国が島を占領した際に政府を置くために建てた城が見えます。城のすぐ後ろには、在来種の熱帯植物が生い茂るトロピカルガーデンがあり、イチジクの巨木の周りではたくさんの鳥の鳴き声が聞こえてきます。
セントヘレナでの食事は、多民族国家であるがゆえに、さまざまな味が楽しめます。マイルドなスパイスとカレー味が効いた、マレー、英国、中国の料理の影響を特に受けています。日曜日に作られる伝統的なロースト料理では、肉の付け合わせにカレー料理が出される可能性がかなり高く、料理スタイルが融合した典型的な例でしょう。魚介類、特にマグロは、レストランのほとんどのメニューに登場します。