セント・ピーターポート、ガーンジー島
セント・ピーターポートへようこそ
フランスの海岸から約32km離れたところにある英国王室属領ガーンジー島は、チャンネル諸島最古の入植地であり、その首都セント・ピーターポートは多くの特徴がある町です。以前はノルマンディー公国の一部あったため、今でも多くの通りにはフランス語の名前が付いています。ボートで混み合う港から伸びる石畳の路地は、街中を蛇行しながら上っていきます。頭上からは、800年前に建てられたコルネット城が街並みを見下ろします。ガーンジー島の温暖な気候の恩恵を受けて野生の植物が1年中生い茂り、非常に絵になる港にはヨーロッパらしい雰囲気が漂います。
観光
セント・ピーターポートは徒歩で観光できます。また、島内全体を結ぶバスサービスが運行されています。港の近くにはガーンジー・タペストリーが展示されており、刺繍を施した10のパネルに1,000年にわたる歴史が表現されています。スティーブン王の時代に建てられたコルネット城には、王立ガーンジー民兵博物館とラ・バレット地下軍事博物館が併設されており、戦時中に占領されたガーンジー島の歴史を垣間見ることができます。ビクトリア朝時代の美しい庭園を見事に復元したキャンディ・ガーデンズには、フランスの詩人ヴィクトル・ユーゴ―の像が建っています。また、キャンディのガーンジー博物館とアート・ギャラリーは、新石器時代から現代までのガーンジー島の歴史を紹介しています。
お食事とお飲み物
ガーンジー島には美食ダイニングやブラッセリーから、ガストロパブ、ティールーム、ビーチフロントの小さなお店まで、バラエティに富んだ飲食店があります。伝統的なフランス料理やイギリス料理は幅広く揃っており、イタリア料理、インド料理、中華料理などの各国料理もお楽しみいただけます。シーフードは豊富で、獲れたてのロブスター、カニ、ガーンジー島産ホタテは多くの料理のベースとなっています。冬はアワビも有名です。レストランでは地元産の新鮮な旬の食材を味わっていただけます。フランスのスイーツは、イギリスのスコーン同様に簡単に手に入ります。また、ベルベットのようにスムーズなガーンジー島のアイスクリームは、暑い日にぴったりです。
ショッピング
セント・ピーターポートには魅力的なギフトショップに加え、英国本土で見られるブランドがたくさんあります。観光の合間にぜひお立ち寄りください。セント・ピーターポートのショップの大部分はファッションやジュエリーで、高級アイテムから環境にやさしい商品まで幅広い品揃えがあります。ガーンジークリームを使ったファッジを試して、島内に数店舗ある個人商店のワインショップものぞいてみましょう。セント・ピーターポートには、好奇心をそそるアイテムや中古品を売るアンティークショップが数多くあり、ガーンジー島の歴史の一片を手に入れるのに最適のスポットです。
セント・ピーターポート郊外
ナショナルトラスト所有のカントリーハウスの厩舎に建造されたガーンジー民族・衣装博物館を訪れて、過ぎ去った昔に思いを巡らせてみませんか。シードル小屋、洗い場、馬車などが展示されています。ドイツ軍占領史料博物館では、フルスケールの街並みのディスプレイや映像によって当時の様子が再現され、ここがドイツ軍の占領下にあった時代を垣間見ることができます。1804年に建てられたフォート・グレイの難破船博物館は、地元の人々から「カップ&ソーサー」の愛称で親しまれています。ここには、近海に沈む難破船についての詳細が紹介されています。博物館はロケーヌ湾のマルテロ塔内にあり、ここからはアノワ灯台の美しい眺めをお楽しみいただけます。