スヴァ(フィジー)
しかも、フィジーの有名な海岸沿いに位置しているものの、ビーチリゾートではありません。スヴァはマングローブの林に囲まれた、緑の景色が広がる町です。最寄りのビーチまでは40kmですが、他の見どころもたくさんあります。
人口約8万5,000人の港町スヴァは、フィジーにある332の島の中で最も人口の多いビティレブ島から突き出た半島にあります。建設時にはたった260万m2の広さしかありませんでしたが、1952年に2,000万m2まで拡張されました。同年、スヴァはフィジー初の正式な市となりました。
スヴァの住人の大半は先住民のフィジー人やインド系フィジー人ですが、少数民族の文化も多く、異なる文化が共存しています。フィジーの人々は親しみやすいホスピタリティで知られ、スヴァへのお客様を温かく迎えています。
スヴァの通り沿いにはコロニアル建築と近代建築が見事に融合し、この街の歴史を描き出しています。ガバメントハウスは、かつて植民地時代のフィジー総督の邸宅でしたが、現在は大統領府となっています。1882年に建てられた建物は1921年に落雷により破壊され、7年後に再建されました。官邸内は一般公開されていませんが、月に一度行われる色鮮やかな制服を着た衛兵の交代式を見ることができるかもしれません。
フィジーの伝統文化を学ぶなら、サーストンガーデンズにあるフィジー博物館を訪れましょう。この庭園は78ある緑地のうちの1つで、20世紀初頭に開園しました。色とりどりの植物や花々が植えられており、園内に博物館も建っています。博物館ではフィジー最大の美術品コレクションを鑑賞でき、中には3,700年の歴史を持つ展示品もあります。
活気あふれるスヴァにはショッピングできるお店が豊富にあり、旅の思い出となるギフトやお土産が見つかります。カミング・ストリートやビクトリア・パレードは、モダンなお店やショッピングモールがあることで知られ、免税の掘り出し物が見つかることもあります。現地の雰囲気でショッピングを楽しむなら、スヴァ・ミュニシパル・マーケットなどの賑やかな市場がおすすめです。住民も観光客も、新鮮な食材、衣類、手工芸品があふれるカラフルな市場へと掘り出し物を求めてやってきます。
ゆっくりと過ごされたい方は、クイーン・エリザベス・ドライブの海岸沿いを散歩してみましょう。街から少し足を延ばせば、滝、天然の岩のプール、静かな熱帯雨林の散歩で有名なコロ・イ・スヴァ森林公園などの観光地もあります。
熱帯気候であるスヴァの気温は、年間を通じてほぼ一定で、平均最低気温は22°C、平均最高気温は28°Cです。 乾期がないため、雨や高い湿度に備えて軽くて防水性のある衣類をご持参ください。