シドニー、ノバ・スコシア州(カナダ)

カナダの東海岸沖には、ノバ・スコシア地方を構成する多数の大きな島があります。シドニー港はカナダの海の玄関口、ケープ・ブレトン島の長い水路の終点に位置します。

シドニーは歴史的な首都で、ケープ・ブレトン島最大の大都市圏です。美しい海岸線とパノラマビューには、その壮大さに息をのむことでしょう。しかし、より都会的な体験をお求めの方も失望させることはありません。

下船したら、目の前に現れる世界最大のバイオリン「Fidheal Mhor A’ Ceilidh」に驚くことでしょう。街を観光する前に、この巨大なモニュメントをぜひ写真に収めましょう。このバイオリンは、15mを超える高さのジョアン・ハリス・クルーズ・パビリオンで定期的に開催されるコンサートやパフォーマンスを思い起こされるものであり、またこの地域の祖先であるケルト人への敬意を意味しています。

この地の文化をより深く知りたい方は、植民地時代の町、オールド・シドニーを散策しましょう。ケープ・ブレトン島最古のローマカトリック教会である聖パトリック教会、1787年に建てられたコシット・ハウス、同じく18世紀に建てられたジョスト・ハウスなど、魅力的な名所が点在しています。各観光名所を巡るかたわら、地元のカフェで一休みしてホームメイドの軽食をお楽しみください。

近隣のバデック村にある美しいブラス・ドール湖のほとりには、アレクサンダー・グラハム・ベル博物館があります。ベルは1885年にこの地を訪れ、故郷のスコットランドを思わせる風景にほれ込みました。翌年、彼はこの地に戻って家族と一緒に住める避暑地を建て、ここを「美しい山」と名づけました。現在彼の妻とともにここに永眠しています。家屋は今でも彼の家族が所有する私邸であり、博物館の敷地から見ることができます。博物館には彼の子孫が寄付した本物の遺品が数多く展示されています。

数世紀前、アイルランドとスコットランドのケルト人が海を渡り、ニュースコットランドを意味するノバ・スコシア州に住み始めました。今日まで、バイオリンやパイプの演奏、アイルランドのフォークソング、ケーリーダンスはケープ・ブレトン文化の一部となっています。コミュニティの歴史あるケルトのルーツを存続させるため、歌、音楽、ダンス、語りが繰り広げられるカジュアルな集まりが定期的に行われます。

ノバ・スコシア州には8,000km近い海岸線があり、ここには世界有数の美観を誇るビーチがいくつかあります。海岸には何千頭もの海鳥が生息し、夏から秋にかけては12種類以上のクジラが訪れます。クルーズ中は、ナガスクジラやミンククジラ、イルカにも会えるかもしれません。