テネリフェ島、カナリア諸島(スペイン)
テネリフェは耳にも癒しを与えてくれます。カナリア諸島の民族音楽の独特な要素であるティンプレ(小型ギター)の音色に耳を傾けたり、テネリフェ交響楽団の本拠地であるテネリフェ音楽堂でリサイタルを楽しんだりしてはいかがでしょうか。
サンタ・クルス・デ・テネリフェの寄港地案内
島の北東海岸の自然港内に位置するこの港は、街の中心であるエスパーニャ広場から1km弱の場所にあります。
その便利なロケーションのため、テネリフェ島の素晴らしい観光スポットへは簡単に訪れることができます。また、この港自体も魅力にあふれています。明るく塗られた建物や豊かな歴史を持つ建築物、多くのショッピング街やレストラン、カフェなどが軒を連ねています。
港町、サンタ・クルス・デ・テネリフェの見どころをご紹介します。
サンタ・クルス・デ・テネリフェの人気観光スポット
パルメトゥムは約12万m²の広さを誇る植物園で、ヨーロッパで最も原始的なヤシの木のコレクションや、200種類以上の熱帯・亜熱帯植物を見ることができ、午後の散策にぴったりです。またクロウタドリ、アオガラ、ヤツガシラ、その他多くの鳥類が生息しており、野鳥観察を楽しむこともできます。
世界で3番目の高さを誇る火山であり、島のシンボルでもある海抜3,700mを超えるテイデ山に登ってみるのもおすすめです。ユネスコ世界遺産に登録されているテイデ国立公園内にあるこの活火山の美しさを楽しむ方法はたくさんあります。複数あるハイキングコースやケーブルカーで展望台や天文台へ行き、素晴らしい景色を堪能しましょう。
サンタ・クルス・デ・テネリフェには多くの広場があり、人々が行き交う様子を眺めながらゆっくりとくつろぐことができます。中でも有名なのは、プリンシペ・デ・アストゥリアス広場とロス・パトス広場です。
サンタ・クルス・デ・テネリフェの楽しみ方
テネリフェ島には、火山性の黒い砂浜が広がるエル・アンコンビーチから、黄金色に輝く海岸のラス・テレシタスビーチまで、のんびりとした1日を過ごしたい方にぴったりのビーチが数多くあります。
アクティブ派の方は、島の東側へ足を延ばして、グイマルの古代ピラミッドを見に行きましょう。この遺跡は溶岩石でできた6つのピラミッド型の建造物で構成されており、エジプト、メキシコ、ペルーで発見されたピラミッドと似ています。
また、冒険好きな方は、シアムパークで1日を過ごしましょう。ここは世界で最も有名なウォーターパークの1つで、タイの建築様式にヒントを得た美しい園内に、重力をものともしないウォータースライダー、流れるプール、広大なプールなどがあります。動物好きの方には、ここから近いロロ公園がおすすめです。さまざまな種類の動物や海洋生物が飼育されています。
ショッピングは、カスティージョ通りがおすすめです。この通りはサンタ・クルス・デ・テネリフェのメイン歩行者通りで、有名ブランドや小さなブティックが軒を連ねています。
サンタ・クルス・デ・テネリフェのクルーズ港周辺の飲食店
テネリフェ島ではさまざまなグルメも体験することができます。島の伝統料理には、シンプルな調理法と地元産の食材が巧みに利用されています。
パパス・アルガーダスは「しわしわポテト」としても知られており、特に人気がある料理の1つです。島の特製ソースであるモホとともに食べるのが定番です。モホは、酢やオリーブオイル、ニンニク、塩、赤トウガラシ、クミン、黒ニンニクなどが入った伝統的なソースです。
絵のように美しい噴水や彫像、花々に囲まれたネオコロニアル様式で、地元ではラ・レコバと呼ばれるヌエストラ・セニョーラ・デ・アフリカ市場では、地元産の食材を試してみましょう。この色鮮やかな市場には、新鮮な地元の果物や野菜、シーフードが豊富に揃い、地元の料理人が腕を振るうおいしい料理を味わうことができるテイスティングナイトも定期的に開催されています。
サンタ・クルス・デ・テネリフェのショッピング
テネリフェ島では充実したショッピング体験ができます。小さな手作りのお土産を売る店や家族経営のブティックから、人気の地区ラス・アメリカスのラス・アメリカス大通り沿いにある豪華なデザイナーショップまで、幅広い選択肢が揃っています。
サンタ・クルス・デ・テネリフェでの移動
着岸後は、テネリフェ港湾局が運行する無料シャトルバスが、サンタ・クルス・デ・テネリフェの中心地であるエスパーニャ広場まで運行しています。港は街の中心部から歩いてすぐのため、徒歩でも簡単にアクセスできます。市内の12か所に停車する便利なホップオン・ホップオフバスもご利用いただけます。
地元のバスTITSAとタクシーは、島内にある他の都市や観光スポットへのお出かけに便利です。
サンタ・クルス・デ・テネリフェ港の施設
クルーズの拠点であり、活気あふれるサンタ・クルス・デ・テネリフェの港は、2016年に新ターミナルをオープンし、毎年多数のクルーズ船を迎えています。
船の停泊場所によっては、無料シャトルがターミナルビルまでお客様をお連れします。
港の入口からは、マリティマ大通りと呼ばれる美しい遊歩道があり、市内各所への道につながっています。
サンタ・クルス・デ・テネリフェのお役立ち情報
通貨
テネリフェ島とカナリア諸島はスペインに属し、使用される通貨はユーロです。島内には外貨両替所やATMが多数あります。
多くの店舗でデビットカードやクレジットカードが使用できますが、小売店やレストランでのお支払いの際には現金をお持ちになることをおすすめします。
テネリフェ島のバルやレストランでは通常、支払い料金の10%程度のチップを払うのが習慣です。または、1の位の数字を切り上げて支払うお客様も多くいます。タクシーをご利用の場合も同じです。運転手に現金を渡す場合は、おつりがいくら欲しいかを伝えましょう。
気候
テネリフェ島は1年を通して温暖な気候で、最も人気のある観光シーズンは、1日の気温が20℃を超える冬の時期です。
通常、島の気温は6月から9月の間が最も高く、最高気温の平均は31°Cくらいです。
2月から3月に島を訪れると、雪を頂くテイデ山の姿を見ることができるかもしれません。この時期の気温は、他の時期よりもやや変わりやすくなります。