トラーヴェミュンデ(ドイツ)

トラーヴェミュンデは12世紀に建てられた要塞、バルト海のリューベック湾に面していました。「リューベックの最も美しい娘」と呼ばれるこの地区は、セーリング、ゴルフ、料理、そして砂の彫刻作品を競い合うサンド・ワールド・フェスティバルで有名です。

12世紀、獅子公と呼ばれたザクセン公ハインリヒ3世は、ドイツ北部の都市リューベックにあるトラーヴェ川河口を防御するためトラーヴェミュンデを建設しました。要塞はずっと昔になくなりましたが、この海沿いの小さな町には力強さと高貴さが今も残っています。航海の歴史と文化を誇るこの街は、クルーズで寄港するすべてのお客様を温かくお迎えします。受賞歴のあるシェフが腕を振るうミシュランの星付きレストランで、海辺のホスピタリティと極上のグルメ料理をご堪能ください。

トラーヴェミュンデに近づくと、古い木造の工房が建ち並ぶ上にそびえ立つ聖ローレンツ教会が見えます。下船した後は、バルト海の波に揺れる漁船が集まる波止場の美しい遊歩道を散歩してみましょう。1911年に建造された4本マストのパサート号は現在は海に浮かぶ博物館になっています。有名なフライング・P・ライナー貨物船の1つで、世界でも数少ない現存するウィンドジャマーの1つでもあります。現存する灯台の歴史は1539年まで遡り、ドイツのバルト海沿岸で最も古いものです。

1551年に建てられた旧カジノと執行官の邸宅は、現在はホテルとなっています。新しく改装された白い柱が美しいクアハウス・ホテルでのご滞在もおすすめです。1820年にデンマーク出身の新古典主義建築家ジョセフ・クリスチャン・リリーが設計したホテルで、彼はその後リューベックで生涯を過ごしました。歩行者専用ショッピング通りのフォルダーライエでは、4月から10月にかけてファーマーズマーケットが開かれ地元の食材を味わえます。海、トラーヴェ川、森のどの景色を楽しめるレストランでも、新鮮な魚は必ずメニューに載っています。ニシン、タラ、ツノガレイ、エビロールなどが人気です。北欧クルーズでは、おいしいドイツの肉料理をグラスワインや種類豊富な生ビールとともにお楽しみください。

トラーヴェミュンデでは、ほぼ1年を通して、シュトラントコルプ(ビーチバスケット)と呼ばれる日よけ付きデッキチェアをレンタルしてビーチでくつろぐのが伝統です。北海やバルト海沿いにあるリゾートでは、カップルでゆったりと座れるシュトラントコルプが景色の一部になっています。